2025/01/30

XB-1が初超音速飛行

ブームが計画しているオーバーチュアの技術実証機、
XB-1が超音速飛行に成功したそうだ。
アメリカ初の民間製超音速ジェット機となったが、
「ジェット」を省略すると間違いになる、念のため。
ロケット推進ではスペースシップワンが達成している。
Spaceship1_793_1
ちなみにパイロットのコールサインはGEPPETTOで、
ピノキオに出てくるゼペットじいさんと同じスペルだが、
発音はジェペットの方が近いのでそっちを定着させたい。

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2025/01/25

ウォーターマン・エアロビル

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1930年代に作られた空飛ぶクルマ。NASMにて撮影。
動力は飛ぶときにはプロペラに、地上では車輪に伝える。
無尾翼式の主翼とプロペラは簡単に取り外せて、
地上では約110km/hで走れたというが、怖すぎる。
だが飛行中の巡航速度が164km/hというのは怖くない。
高速の乗り物は、飛んでしまった方が自然なのだ。

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2024/11/30

ゴッサマー・アルバトロス

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人力機による初のドーバー海峡横断に成功した機体。
ちょっとキャビンが細すぎるのではと驚いたが、
実はけっこう大きな機体なので細く見えるだけ。
キャビン高は3m強あるから、幅はストークと同等だろう。
Gos_albatross_002_1
※部分拡大
パイロットのブライアン・アレンさんも華奢な印象だが。

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2024/08/21

久々に、なんという飛行機?

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あまり知られていない飛行機なんかいくらでもあるが、
そんなのをクイズにしてはならない
同好の士なら知っている機体でやるから面白い。
ボイジャーだけど、シータックの日本製モックアップ。
NASMの実機の方が、断面変化が少し滑らかかも。
Voyager_0762_1
以前、「誰が作ったのだろう」と書いたら
雪氷物理学者の樋口敬二先生からご連絡をいただき、
詳細を記した著書をご恵贈いただいた。
※夢を翔んだ翼、ボイジャー(酣燈社、2010)
樋口先生は2018年に90歳で亡くなられたが、
直接お会いしてお礼をする機会はついに持てなかった。

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2024/05/12

コンベアXFY-1ポゴ(1/48)

Xfy1_101
面白いけど特別に好きな飛行機ではない
プラモデルとしても、きわめて大雑把だ。
以前、パリの蚤の市で買った1/150もある。
しかし、スピナー内部にギアを仕込んであって、
ちゃんと二重反転プロペラが回る!それだけで、欲しい!
Xfy1_102
息で回るほどは軽くないけど、うらやましいでしょ。
デカールは黄ばんでいたけど、ほぼ使えた。
ただし地味なので尾翼端を青くして少し色気を追加。
あとは、ストックのデカールを適当に貼り付けた。
途中でブルーエンジェルス・カラーも考えて、
編隊離陸とか密集編隊とか妄想したけど、カオスだな。
Xfy1_103
小型機のくせに意外に場所をくうので置き場所には困る。
僕の部屋でもそうだが、軍艦でも同じだろう。
全長は11m弱で、立てたままでは格納庫に収まらない。
水平状態にしても高さは7mを超えるし、
台車に載せれば8mを超えるかもしれない。
全高6mのビジランティでも垂直尾翼を畳む必要があった。
まあ、いろいろ厄介な飛行機だなと改めて。

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2024/03/12

続・試験機と量産機

セントレアで1時間ほど余裕があったので、
駆け足でZA001の腹の下を見てきた。
やはりリチウム電池の火災対策の穴は見つからなかった。
Nitrogen_7021_1
この大げさなやつか?と思ったけど、近くの警告表記は
「高温・圧縮空気排出口。
窒素発生装置作動中は近づかないこと」とある。違うね。
試験機とはいえ、火災対策なしで
飛行再開が許可されたとは思えないのだけど。
Za002_425_1
アリゾナにあるZA002の腹には、また別の高温排気口が。
何の高温排気口なのかはわからんけど。
いずれにせよ、こういうのを確認しに行けるのは、
ハリボテではなくホンモノを展示している博物館ならでは。

 

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2024/02/10

プロペラでわかる

Mupal_3339_1
あ~、これは古い写真ですね。
MuPal-αはともかく、手前のDo.228が4枚ペラ。

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2023/10/11

1/3+1+1/3=三葉機

ベルギーの彫刻家セザール・バタイユが作った飛行機、
と知ったのはもちろん帰国して調べなおしてからだ。
ワロン語もフラマン語も読めないっスから。
撮ってるときは「なんじゃこりゃ?」と思っただけ。
Battaille_233_1
18平米の主翼の上下に6平米ずつの翼がある三葉機。
上翼と下翼には取付角を変えられそうな仕組みがある。
まず思ったのはプー・ド・シェルのような操縦系統だが、
水平尾翼はついている(たぶんエレベーターも)から、
ピッチコントロールを担うわけではなさそうだ。
Battaille_230_1
想像通りに上下翼の取付角は変更できるようだが、
目的はトリムとかフラップに近いような印象。
1911年に特許申請されたが、
本当に飛んだのかどうかは確認されていないらしい。
主翼取付角はとりあえず無難なところで固定しておいて、
あとはバランスも変じゃないしエルロンもある。
普通に飛べたでしょ、たぶん。

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2023/10/07

最初の発見者とは言わないが

367dash80az_063_1
70年代にデビスモンサンの集積場を訪問したときに、
707のご先祖の367-80があって驚いた。
例によって日本語Wikiは適当なことをを書いているけど、
シアトルで飛行可能に維持されていたのではなくて、
アリゾナに転がしてあったのよ。
で、NASM別館に展示するために修復して飛ばした。
Xv3tuc_045_1
同じときに見かけたベルXV-3は、
英文Wikiでも「1984年に発見」とか書かれていて笑った
(日本語Wikiはそれを翻訳したものだろう)。
じゃあ、僕の方が先に「発見」していたってこと?

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2023/10/01

試験機と量産機

Ana787_160_1
787のAPU排気口にフェンスがついたのを見たのは、
ANAの初号機がドックアウトしたときが初めて。
なんスかあれ?って、そばにわかる人はいなかったけど。
Za001_050_1
試験飛行であれこれ不都合な点が見つかったら、
まずは試験機で改良点を試験するのかなと思ったけど、
ZA001のAPU排気口には最後までフェンスがなかった。
Za002_218_1
ピマやMOFで余生を送るZA002やZA003にもない。
つまり量産機の改良が反映されていない。
安全に深刻に影響するような改良点じゃないからかな。
でも燃え残りの燃料に突然火がついたら普通に驚く。
787battery_025_1
こっちはバッテリーの発火対策で追加された安全弁。
試験機にも適用されるべき重要な改良点だと思うのだけど、
セントレアのZA001には緊急用の排気口が見当たらない。
Za001_289_1
見たら普通に撮っていたと思うけど、見落としたのか?
また確認してこないと。

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