翼端渦ならぬ翼根渦
海保の350キングエアのベントラルフィン、
なんだかワケのわからん大きさと取り付け方だ。
かつてキングエアには1枚のベントラルフィンがあったが、
今は2枚が標準らしく、しかも海保のは特別大きい。
リアジェットのようなディープストール対策でもなかろう。
これはDABS(Dual Aft Body Strakes)と呼ぶそうで、
1.垂直面の表面積増加による安定性増加、
2.ダッチロールの抑制効果の強化(特に高高度)、
3.胴体下面の正圧の空気が翼後縁から上面に向かって
流れることによる渦を胴体下面に抑え込むことにより
抵抗の軽減や胴体後方の振動の抑制、
といった効果があるそうだ。
海保のDABSが特にデカいのはレドームがあるからかな。
とりわけ上記3.の効果は「ほえ~」という感じで、
でも普通は引き起こし角の関係でやらんだろとか、
ひょっとしたらA350の翼フィレット後部の形状の理解に、
関連があるのかもしれないなとか(見当はずれなのか?)。
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