旅客機の非常口のペイント
外から開けられる旅客機の非常口は、
救助者がわかりやすいように縁取られている。
周囲と明確に区別しやすい色を使うから、
胴体の塗り分け部分にかかる非常口の場合には、
非常口の縁取りも塗り分けられている。
IBEXエアラインズのR1非常口はちょっと変わっていて、
ドアにはかかっていないピンクを下側に配している。
では、もっと色の多い旧TDAのレインボーはどうか。
あっさり黒一色で済ませておりますね(笑)。
要は明確に場所がわかればいいのだろう。
ドアはあっても非常口としては使わない場合もある。
たとえば747F貨物機のメインデッキなんかがそうだ。
非常口としては使わないから、縁取りペイントもない。
だから以前のKEの707も貨物機なのかと気づいた。
747Fもアッパーデッキの非常口には縁取りがある。
天井の脱出ハッチにもやはり縁取りがある。
で、縁取りはドア側と胴体側のどちらに塗るかだけど、
ご覧のようなドア側の場合が多い。
ただし上に出したIBEX機は胴体側をペイントしている。
ドアの開閉方式を示す矢印と干渉するからだろう。
また、非常口の形どおりにペイントしない例もある。
最初のANAのA321の写真を部分拡大すると・・・
黄色の矢印のあたりからドアの外縁とペイントが
だんだん離れていっている。
ANAだけでなくスターフライヤーのA320も同様。
エアバスの「美学」とかという理由ならば面白いが、
下まで揃えているA320もある。
今日は防災の日、関東大震災のあった日だ。
飛行機やホテルでは、まず脱出経路を確認しましょう。
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