個性的なドア配置
※写真はクリックすると拡大します。
十代の頃に撮った旅客機の写真を見ていると、
意外なところが現代の旅客機と違うことに驚かされる。
DC-8にAPUがない事も、昔は何とも思わなかったけど。
たとえばドアの大きさとか配置とか。
727-200は、まあ現代風ですよ。ケツのエアステア以外は。
胴体の前と後ろに大型のドアと、翼上に小型非常口。
727-100も、左側は「こんなもんかな」と思える。
胴体後部にドアがないのが気になるけど、エアステアがある。
不時着時には胴体下エアステアはアテにならないだろうけど。
ところが右側を見ると、「ひょえ~」と思ってしまう。
翼上の小型非常口と、胴体真ん中へんにドアがひとつ。
構造的な理由ではないかと推測するけど、
ドアでキャビンが分断されるから、
シート配列が大きく制約を受けるだろうに。
座席数が727-100と大差ない737-200では、
ドアを胴体前後に寄せているから使い勝手も改善のはず。
ギャレーへの物品の搬出入も簡単になっただろうし。
兄貴分の707はどうかというと、配置はともかく
右側のドアがみんな小さくて笑えてしまう。
※部分拡大。
まあ小型機には、右側ドアは小さいものが多いからな。
意外なのは短胴型の720で、ドア配置が現代風になった。
胴体を縮めただけの飛行機じゃなかったんだね。
ライバルのDC-8-60シリーズのドアはカオスだ。
最前方右側にドアはなく、後ろには7個も。
胴体を引き伸ばす前は「普通」の配置だったのだけど。
機内はどういうコンフィギュレーションだったのやら、
乗ったことあるのに全然気にしていなかった。
最後は今回のネタ漁りのついでに見つけたKEの707。
ドアのフチ取りがねえじゃんと調べたら貨物機だった。
ドア以外には、貨物機と気づく手がかりがない。
ちなみにこの機体は、後にテヘランで墜落したのだが、
同じレジが別機(747)に流用されていてびっくり。
縁起悪いとかじゃねえ、次はラッキーナンバーにするぜ!
とかいう理由だと、ポジティブでいいな。
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