人のいい社長さん(消耗)
とんがった零細企業の社長を務める知人は、
ゼロから人を育てる余裕はないと公言している。
だから、採用するのは元から力のある猛者ばかりだ。
たくさんはいないけど、たまにはいるのだ。
そんな少数精鋭の会社で社長がやるべきことは、
猛者どもが力を発揮できる場を提供することだろう。
あいにくそういう会社には、
自信まんまんの凡人や野次馬も惹きつけられてくる。
基本的には適当にお引き取りいただくとしても、
僕のような傍観者から見ても悩ましいのは、
熱心だけど見込みのなさそうな若者かな。
若い人にはがんばってほしいという気持ちはあるのだが。
「チャンスくらい与えてあげれば」という外野の声に、
「そうか」と応じてしまった知人を、
「お人よしだな~」と、陰ながら笑ってしまった。
たぶん消耗したはずだから、笑い事じゃないけど。
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