お金に余裕があるならば
世界クラスの曲技飛行大会やエアレースの界隈では、
驚くほど高齢パイロットの割合が高い。
空中戦と同じで体力的には若い方が有利なはずだけど、
ユルギス・カイリスさんに「なぜですかね」と訊いたら、
「若いパイロットには金がない」と単純明快な答。
飛行機は安くないし、維持するにも金がかかる。
カメラがなければカメラマンになれないのと同じで、
金のないパイロットはスタート地点にも立てない。
僕自身は飛行機を所有したことはないけど、
それに準じた形で出資していたことはある。
いろいろ仕事上のスケベ心もあったけど、
もちろん「自分も安く飛びたい」という気持ちもあった。
実際には継続できずに、数年で解消したけど。
その後は共同所有のお誘いとかがあっても断っている。
むしろ「安くは飛べないよ」と忠告もしているけど、
「お金じゃなくて夢なんです」と言われて、そっかーと。
金に余裕があるならば、別に止めはしない。
もちろん、共同所有でうまくいっているグループもある。
さらには他人が趣味で飛ばす飛行機なのに、
「維持できないからお金だしてください」とか言われると、
「なんで?」と思う。盛り上がる人もいるけど。
金に余裕があるならば、別に止めはしない。
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