子供の頃は何かの廃材や資材置き場も遊び場で、
材木のトゲがささるのはしょっちゅうだったし、
板から突き出した釘が足の指を貫通したこともある。
姉に連れて行かれた医者に、
「そのクギは錆びていたか」と訊かれたけど、
小学校低学年ではそこまでの注意力はない。
破傷風のリスクを考えた質問だったのだろうが、
覚えていないなら、万が一に備えるしかない。
姉は、「見ているだけで気持ち悪くなった」と言った。
貫通した傷口に針金みたいなのを通してグリグリと。
治療の痛さと共に破傷風という言葉と怖さを知った。
もちろん、いまでも破傷風は怖い。