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2020/07/15

金属肌か銀塗装か

軍用機の塗装には「敵から見えにくくする」という他に、
金属機の場合には錆(腐食)を防ぐという目的もある。
しかし第2次世界大戦後期の、特にアメリカ機には
無塗装で金属肌ギラギラの機体も多い。
当時の軍用機なんか錆びる前に撃墜されてしまうか、
すぐに時代遅れになってしまったからかもしれない。
もう勝利は目前で、見つかりにくくする必要もないかと、
手間と重量と費用を節約したのかもしれない。
F86silver_1 
初期のジェット機も無塗装のものが多くて、
航空自衛隊が採用したF-86やT-33、F-104も、
導入当初の写真を見ると無塗装のギンギラギンだ。
ただし僕が小学校に入学する60年代半ばから、
腐食防止のため銀色に塗装するようになったそうだ。
だから僕が写真に撮っていたのは金属肌ではなくて、
銀塗装の機体なのだろう。確信のないものもあるけど。
F104_156_1 
「やっぱり無塗装じゃいろいろとまずい」となったとして、
機体内部はどうなのだろう。外部は無塗装の時代でも、
内部にはちゃんとジンクロとか塗っていたのだろうか。
それとも、やはり無塗装のままで使っていたのだろうか。
博物館のP-51とかはちゃんと塗ってあるようだけど、
初期のジェット機はよくわからん。
「やっぱりまずい」となってから、内部を塗るのは大変だ。
F104g_036_1 
博物館の機体はあれこれ手を入れているだろうから、
現役当時はどうだったのか、なんともわからん。
上のF-104Gの中も、何か塗ってあるような、ないような。
Ca27_682_1 
CA-27(豪州製セイバー)のガンベイはわからないけど、
エンジンに空気を通すダクトは無塗装であるように見える。

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