ダブルデッカー機の翼
A380の主翼はガルウイングのようになっている。
エンジンと地上のクリアランスを確保するためですかと
昔、エアバスに訊いたら「その通り」とのこと。
初期の747ダブルデッカー案を見ると、
やはりガルウイングになっている。
ロアデッキの床をフラットにしようとすれば、
センターウイングボックスは低くせざるをえない。
そのまま大直径のエンジンを装備しようとすると、
長くて重いランディングギアが必要になってしまう。
ガルウイングは、ひとつの解決策ではある。
ただしロアデッキをフル活用しないという選択肢もある。
C-97の旅客モデル377もダブルデッカーだけど、
ロアデッキは翼構造の前後で分割され、
前方は貨物室、後方のみラウンジとして使われていた。
「すげー」と思うのがブレゲー・デュポンのファミリー。
写真はフランスでレストア中のBR765サハラ。
主翼が胴体の真ん中を貫いている。
「ほえ~」と見とれていたら、レストア作業をしていた
仏空軍OBだという方が中に案内してくれた。
もちろん、ロアデッキにはぶっとい桁が通っていたが、
かなり高さがあるから頭ぶつけなければ平気そう。
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