電話するにも度胸の時代
フィルムカメラ時代のノウハウは
デジタルカメラには役に立たないと書いたが
同じように無用な知識になったな~と思うのが、
海外での公衆電話のかけ方。
受話器とって、金を入れて、ダイヤルすればいい・・・
と思うでしょ。他にどうしろっていうんだよと。
でも、けっこう国ごとに違ったのだ。
だからガイドブックにも、電話のかけ方の項とかあった。
今でもあるのかな、買ってないからわからんけど。
自分でもよく覚えていないけど、
アメリカの公衆電話とか、市外通話だと、
「何分の通話で何セント(あるいは何ドル)です」
とかアナウンスが流れて(もちろん英語)、
電話かけるつもりでポケットをふくらませていたコインを
セッセと投入したりした。
なにかミスをすると、突然オペレーターが出てきて
「どーした?」とか訊いてきたり。
こういう英語のやりとりも、いちいち緊張した。
コレクトコールも、たまに使った。
オペレーターに「日本の何番おねがいします」みたいに。
するとオペレーターがまず先方に電話をして、
「イギリスからコレクトコールですが受けますか」とか、
そんなことを訊くんだけど、問題は受ける側。
突然英語の電話がかかってくるだけでパニックとか、
そういうことがないように、「イエスと言ってくれ」と
電話かけそうなところに事前にお願いしたり(笑)。
ホテルの電話は高いからあまり使わなかったけど、
国際電話をかけるときには、
事前にフロントに連絡しないとならなかったり、
チェックインのときに「電話使う?」と訊かれたりした。
大変だったけど、楽な時代だともいえた。
そういうことができれば、そこそこ仕事がきたからだ。
才能よりも度胸で仕事ができた・・・って、
ひょっとしたら今も同じなのかもしれない。
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