スピード命
シミュレーターで旅客機の操縦をしたときには、
軽飛行機の延長でいけると思ったけど、
本物の小型ジェットを飛ばしたときには、
「違うということをいつも意識しろ」と強く指導された。
<あいにくF-15なんか飛ばしたことはないけど>
高速ゆえの忙しさには、慣れると思う。問題は、重さだ。
これも普段は意識しないですむけど、だから厄介だ。
不用意に速度を切ったら、簡単に墜ちてしまう。
たとえばペーパークラフトの飛行機を風に当てれば、
なんとなく飛びそうな感触があるけど、
プラモデルの重さになると、もう飛びそうな気がしない。
プロペラ機とジェット機の違いは、そんなイメージ。
重いものを無理にでも飛ばすには、スピードが命だ。
<F-15って、この旅客機くらいの重さがあるのよ>
軽飛行機ならば多少は粘ってくれるような状況でも、
速度を切ったジェット機は粘ってくれない。
それが理解できない人の訓練は、死ぬ前に中止された。
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