767のメインギアは前のタイヤが低い。
見ているだけでモヤモヤと気持ち悪いのは、
たとえば幅跳びの着地でつま先から突っ込むような、
そういう不安感と一脈通じるということもあるが、
実はこの配置のせいで横風着陸もむずかしいという。
横風時には機首を風上に向けて斜めにアプローチし、
着地直前に機首を滑走路に正対させる。
だが、接地時に完全に正対しきれないこともある。
ここで後方タイヤから先に接地する場合には、
機首を自然と前向きにする力を生じるのでいいが、
前方タイヤが先に接地すると
機首をさらに横に向けるような力が生じて暴れるのだ。