行くなら軽装で若いうち
「とにかくオシコシとリノを見てこい」というのは
エアクラフト・オリンポスの四戸社長の口癖である。
個人的には「見てきたからって・・・」と思わないでもないが、
行った人たちはみな感銘を受けているので
わりと的確なアドバイスなのかもしれない。
さすがは社長だ(笑)。
飛行機作りをめざす人は、軽装で行くといいと思うけど、
カメラマンとしてオシコシに行く場合にはそうはいかない。
グーグルマップで会場のウィットマン・エアポートを検索して、
航空写真表示にすると参加機の様子が見える。
この飛行機の列の間をくまなく行ったり来たりする距離を、
「距離を測定」ツールなんかで測ってみるといい。
すべて見て歩こうとすれば軽く20キロ以上はある。
趣味なら興味のあるところだけを見てくればいいけど、
「とにかく、すべて撮ってこい」という仕事なら、歩くしかない。
1日では回りきれないとしても、限界までは歩いてみる。
もちろん、その間に面白そうな飛行展示が始まると
滑走路の脇まで走ったりして・・・を炎天下で数日間。
僕が取材中に、「もう動けない」と思ったのは、
最初にオシコシに行ったときだったかと思う。
唐突にへたりこんで、しばらくカメラを構える力もでなかった。
いま思えば熱中症だったのかもしれないけど、
まだ30歳になったか、ならなかったという頃で、
体力には自信があったから自分でもびっくりした。
「行け行けドンドン」とあおる社長とは別の意味で、
たしかにオシコシは若いうちに行った方がいいかなと思う。
リノ・エアレースの方は、まあジジイになっても平気だけど、
そこで感じたことを活かす時間は短くなる。
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