昔の彼女ではなかった
ボーイングと並ぶ世界最大の旅客機メーカーのエアバス。
その第一作がA300で、その初号機がF-OCAZだ。
日本にも、デモフライトで飛来したことがある。
僕はまだ自分のカメラを持っていなかったが、
姉から借りたヤシカ・エレクトロ35で撮った。
焦点距離固定のコンパクト機だったけど、
手前をトーイングしてくれたのでなんとか撮ることができた。
アエロスコピアで再会して懐かしい気持ちになったけれども、
実は、これはF-WUAB(MSN234)で違う機体だ。
1984年にパンナムに引き渡されて、そのあとはセンパチ。
スクラップ前に救われて初号機の塗装に再現された。
では日本にもやってきた初号機はどうなったのかといえば、
わずか2年たらずで退役してスクラップにされてしまっている。
787同様、初号機ならではの「事情」があったのかもしれぬ。
ミュンヘンのドイツ博物館の展示は、その残骸の一部である。
今回、改めて調べてみるまで気づかなかったけど。
1972年の今日、A300が初飛行。
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