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2018/09/27

デマ?

WEBで読めた北海道新聞の記事(9月23日)によると
北海道地震のときに東京都が送った液体ミルク1050本が
道内では、「国内では使用例がない」などとして、
(※実際には熊本地震のときにも使われたらしい)
ほぼ使われることなく備蓄にまわされてしまったのだという。
粉ミルクを溶かせなくて困った人もいただろうに・・・。
記事によると、都は地震3日後の9日には発送し、
道は11日には被災地に配ったそうが、使わなかった。
ま、それだけなら、今後の教訓にしようなという話だったが。
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ところが、その記事はデマだと断定する人が出現した。
その人は道地域医療課に電話して事実関係を確認し、
液体ミルクを配布する前に水道が復旧したので配らなかった、
使用例がないから利用を控えろと呼びかけた事実はない、
という回答を得て、道新の記事をデマと決めつけた。
SNSをやっていない僕のところにも伝わってくるくらいだから、
かなり拡散されてしまったのだろうが、違和感を覚えた。
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なぜなら、被災地ではそんなに早く水道は復旧していない。
水道復旧状況は厚真町のホームページで確認できるが、
液体ミルクが届けられたという11日現在では
厚真地区の全域、上厚真地区も過半数が断水していた。
翌日になっても、まだ厚真町では全域が断水したままだった。
これで「水道が復旧したので不要と判断した」と説明されても、
僕ならばとても納得できない。
もしそれが本当なら、その無能さも災害レベルといえるし、
それを鵜呑みにするのも安易すぎる。
どこに嘘や間違いがあったのかまではわからないけど
ならばなおさら安易に拡散していいような話ではなかった。

※写真は本文と関係ありません。倶知安風土館で撮影。

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