スピードカプセル
最速旅客機を狙ったコンベア990の主翼の上には
スピードカプセルと呼ばれるポッドがつけられていた。
これで主翼後方の断面積変化を滑らかにすることが、
つまりエリアルールによる抵抗軽減が狙いと説明されている。
実際には期待したほどの効果はなかったとも。
<内側と外側でだいぶ太さも違うんだね。羽田で撮影>
その後、こんなものをつけた旅客機はないから
やっぱり失敗だったのかとずっと思っていたけど、
実はそういうわけでもないという話もある。
スピードカプセルこそつけていないけれども、
後方に突き出した大きなフラップ機構のフェアリングは
断面積の変化を滑らかにする意味もあるのだと。
<A350XWBのフラップ機構フェアリング>
主翼の上につけるのと下につけるのとでは、
衝撃波に対する影響とかずいぶん違いそうな気がするけど
そこまで判断できる知識をあいにく持ち合わせていない。
でも、なるほど一理あるかもしれないとは思う。
だってフェアリング、もっと小さくてもよさそうなんだもの。
<ツポレフTu-154Mのメインギア収納ポッド>
これもスピードカプセルの変種といえるかもしれない。
トレッド幅をかせぎたいための苦肉の策と思っていたけど
エリアルールを考慮したという可能性は十分にある。
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