デジタル一眼にかえた頃
仕事カメラをデジタルに移行したのは2005年のことだ。
性能的にはもう少しなんとか・・・と思っていたけど、
A380のお披露目が屋内イベントと知り、
渡航前日にヨドバシカメラにEOS20Dを買いに行った。
高感度性能はフィルムとどっこいでよくなかったけど、
人工照明下ではホワイトバランスが調整できるのが有利。
コンパクトデジカメはすでに10年くらいは使っていたから
そのあたりの優位性は理解していた。
もうひとつ、デジタル化に猶予がなかった理由は
9-11テロ以降の空港でのX線検査の強化だ。
たとえば鉛入りの保護バックに入れたとしても、
中味が確認できるまで強度を高める装置ができていたし、
実際に強いX線で感光してしまったという報告もあった。
それは特にアメリカの取材ではかなり深刻な脅威だったし、
何度も乗り継ぎをするような取材では泣きそうになった。
デジタル一眼にかえてそうした心配はなくなったけど、
最初はカメラとしての使い勝手がトホホで
やっぱりしばらくは泣きそうな日々が続いた。
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