任意家宅捜索
昭和天皇の大喪の礼のときには
会場の新宿御苑のすぐそば、千駄ヶ谷に住んでいた。
幼稚なロケット弾でも簡単に届きそうな距離である。
事前に警官が一軒一軒様子を見にきていたので
「なんなら全部見ていったらいい」と部屋に上げてやった。
昼間から家でブラブラしている男はいかにも怪しかろう。
面倒だから、まるごと見せてやる方が簡単だ。
「任意家宅捜索」だから、警官とは普通に世間話。
「僕は航空工学を専攻したから、ロケット弾を作らせたら
過激派よりうまく作れると思う」といったら(いうな・・・笑)
「彼らの中にも、ちゃんと勉強したのはいるんですよ」と。
そうなのか。そのわりにはまともに飛んでないような。
「最近は過激派も流行らないと思うけど」といったら、
「やめると、それまでの自分の人生を全否定しちゃうような
気になるのかもしれないですね」と。なるほど。
途中でやめると人生を全否定するような気になってしまう。
そういうのって、過激派に限らないかもしれないなと思った。
たとえば原発のエンジニアとかはどうだろう。
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