ドーサルフィン
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昭和天皇の大喪の礼のときには
会場の新宿御苑のすぐそば、千駄ヶ谷に住んでいた。
幼稚なロケット弾でも簡単に届きそうな距離である。
事前に警官が一軒一軒様子を見にきていたので
「なんなら全部見ていったらいい」と部屋に上げてやった。
昼間から家でブラブラしている男はいかにも怪しかろう。
面倒だから、まるごと見せてやる方が簡単だ。
「任意家宅捜索」だから、警官とは普通に世間話。
「僕は航空工学を専攻したから、ロケット弾を作らせたら
過激派よりうまく作れると思う」といったら(いうな・・・笑)
「彼らの中にも、ちゃんと勉強したのはいるんですよ」と。
そうなのか。そのわりにはまともに飛んでないような。
「最近は過激派も流行らないと思うけど」といったら、
「やめると、それまでの自分の人生を全否定しちゃうような
気になるのかもしれないですね」と。なるほど。
途中でやめると人生を全否定するような気になってしまう。
そういうのって、過激派に限らないかもしれないなと思った。
たとえば原発のエンジニアとかはどうだろう。
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<中国の某空港、のイメージ>
許可を得た取材でも「これは撮るな」と言われることはある。
理由がわかる場合もあれば、わからない場合もある。
最近の「?」は「管制塔は撮らないように」というもの。
中国とか中東ならともかく日本の地方空港、旧第三種。
たぶん「特定秘密」とかいうやつなんだろう(笑)。
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ようやく飛行を再開したソーラーインパルス2、
無事に太平洋を横断してモフェットフィールドに着陸した。
いまはモフェット連邦飛行場とかいうらしいが。
SFOやサンノゼ空港を使う旅客機が近くを飛ぶことがある。
NASAエイムズ研究センターがあって、巨大風洞やら
飛行船が使っていた巨大格納庫やらが見えるとうれしい。
※クリックすると拡大します。中央あたりに有名なハンガー1。
また、近くには海の色がすごい場所(ソルトポンド)もある。
しかし、このあたりの空域は本当に窮屈なのだ。
よく、あんな巨大な低速機を降ろしたなと感心するほどに。
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MRJの量産機は北九州空港でも試験をするという。
小牧以外で撮影できるようになるのは大歓迎だが・・・
北九州空港の展望デッキには足湯もあり居心地は悪くない。
だが撮影用には少数のカメラ窓とあまりよくないガラスのみ。
撮影できるアングルもごく限られてしまう。
埋立空港だから外周の撮影ポイントにも恵まれていない。
少なくとも大勢の人が楽しめるような環境ではない。
ただし空港島にはまだ空き地がたくさんあるようだから
見学スポットを設ければ全国から人が集まるだろう。
「復興に貢献できる」といえば予算も心配ない、たぶん(笑)。
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熊本空港の運用再開、まずはなによりだが、
当初は保安検査場が復旧するまでは出発便を欠航とした。
この緊急時に、なんという融通のきかなさなのだろう。
開封検査や手持ちの金属探知機の検査では駄目なのか。
時間がかかるなら早く来させればいい。乗れないよりマシだ。
サミット前に警備が厳しくなっているという事情もあるのかな。
やれやれ、さっさと終わらんかな、サミット。
これは以前撮ったものだが、再開初便と同じ777-200。
床下貨物室だけでも最大積載量は約57トン。
これは開発中のXC-2輸送機の最大搭載量の約2倍、
C-130の約3倍だから旅客機といっても馬鹿にできない。
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<羽田国際線ターミナルの鯉のぼり>
空港でここまで盛大に飾っているのは初めて見た。
ぜひ滑走路横の吹き流しも鯉のぼりにしてほしいものだ。
だが同じターミナルに飾ってあった五月人形にはゲゲッと。
<なんだか妙にリアルな立体なんですけど>
まさか昔は本物の鯉を吊ったのかと調べてみたけど
そういう話は見つけられなかった。
腐ってハエでもたかったら気持ち悪いもんね。
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4月14日、JAL633便から見た阿蘇山。
かすかに噴煙が上がっているが、このくらいは珍しくはない。
そして僕は、最初の地震の夜には熊本市内にいた。
前触れのない激しい揺れで飲み屋の椅子からスッとばされ
でもそれは僕だけだったので酔っぱらいは仕方ないなあと。
お店の人は「お気をつけて」と丁寧に見送ってくれたけれども、
皆さんこそ、早く帰らないと家が心配だろうにと恐縮した。
歩いて5分のホテルへの帰り道、
なんとなく一人で熊本城の様子を見に寄ってみたけど、
ちょうど余震があって石垣全体から恐ろしい地鳴りがした。
これはヤバイとそそくさとホテルに逃げ帰ると、
エレベーターが停まっていたので階段で部屋まで上がった。
ドアが壊れて開かなくなると困るのでチェーンロックをはさみ
すぐに避難できるような態勢をととのえてウトウトと眠った。
いや、何通ものメール着信に気づかないくらいには爆睡した。
朝、階段を降りていくとホテルの人が「申し訳ございません」と。
地震なのだから謝ることはないのに、大変なのは向こうなのに
またなんとも恐縮してしまった。
熊本からの仕事を終えて東京の家に帰り、風呂に入って寝た。
翌朝、さらにひどい地震が熊本を襲ったというニュースを見た。
熊本でお世話になったたくさんの人たちのことが思い出された。
いまお手伝いに行けるわけではないし、行っても役に立たない。
とりあえず、がんばってくださいとしかいえないのが情けないが、
できることを考えてから実行する。
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といってもパソコンの話ではなくて哨戒機(P)と輸送機(C)、
つまり自衛隊のP-1とC-2の設計の一部共用化の話だ。
3月5日に所沢航空発祥記念館で催された
久保正幸(元)チーフデザイナーの講演は大変面白かった。
で、ようやく残りも作ったので外翼部を画像合成してみた。
P-1の内側エンジンとC-2のエンジン取付部くらいは
共通にしたのかなと思っていたけど、だいぶ違っている。
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初めてヨーロッパでレンタカーを借りたのは1983年。
フランクフルトで借りて、パリで返すという予約だったせいか
フランスナンバーのルノー5(サンク)をあてがわれた。
まだシェンゲン協定はなくて、国境越えには審査もあった。
ドイツから入国する僕にフランス国境の審査官は
「なぜフランスナンバーなのか」と、しつこく追求してきた。
知るかよそんなもん、ハーツの都合じゃねえのかとか、
なかなか英語も通じず面倒臭かったけど、いい思い出だ。
で、フランスに入るとみんなもライトが黄色でホッとした(笑)。
ちなみに当時のアメリカは異形ヘッドライトが禁止で
縦長ライトのベンツも丸型ライトを2個並べたりしていた。
日本は日本で四輪はドアミラーが禁止されていたし、
二輪でもカウルが禁止されていた。まったくアホらしい。
どこの国でも馬鹿な役人がのさばっていたのだろう
・・・・って、過去形で書くべきではないか。
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いつも平行して3~4冊の本を読んでいる。
資料として読んでおかなければならないもののほかに、
電車とか飛行機とか出張先のホテルで読むもの、
それから風呂に入りながら読む本とか。
外出先に持ち出すのは、気軽に読める小説が多い。
ただし航空を題材としたものはきわめて少ない。
たまに面白いのもあるけど、たいていつまらないから。
そして、つまらない本は分野を問わず出先で捨ててしまう。
だから古書店の安売本を無秩序にストックしてある。
最近、読了もせずに捨てたのは某女性作家の短編集。
最後まで救いのない話ばかりで気持ちが悪くなった。
こういうのを書く人って何を考えているのだろう。
「この不条理が世の中というものよ、ほっほっホー」とか?
そんなことは百も承知だから、わざわざ読みたくない。
芥川賞を取った人だし、支持する読者も多いのだろうが。
次に読んでいるのも芥川賞を取った女性作家の本だけど、
こちらは今のところ粛々と読み進めている。
ただ、大事な舞台装置のひとつである「偽ステンドグラス」が
いまひとつイメージできない自分が、なんとももどかしくて。
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ちょうど2年前の今ごろ、ローマ空港で飛行機を撮っていた。
このポイントでは、20年ほど前にパトカーに蹴散らされた。
ちょうどエルアルが降りてくるところだったのだ。
2年前にもやはりパトカーがやってきたが、
じろっとにらまれただけで何も言われずに撮影を続行できた。
最近の情勢だと、またちょっとヤバくなっているかもしれない。
平和じゃないと、成り立たない趣味だなーと思う。
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737の主翼上面には緊急脱出口があるが、
ここに対応したスライドシュートはない。
離着陸時ならたいていはフラップを下げており
それを滑り台のように使えるから、だと思う。
とりわけ第1世代の737は主翼が低かったから
この方法でも問題はないとされたのだろう。
だがエンジンの直径が大きくなるにつれて
737の脚は長く、つまり主翼の位置も高くなってきた。
ここから降りるのは、乳児連れや老人には厳しそうだ。
ちなみに同じエンジンを積むA320シリーズには
ちゃんとスライドシュートがついている。
737MAXはさらに脚が伸びているのだが
初飛行のときには取材に行けなかったので未確認のまま。
行くヤツに「確認しておいてね」と頼んでおけばよかった。
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空港はとても広いので、撮影のために歩く距離も長い。
はじめて渡米したときは車の免許を持っていなかったので
1日に20kmくらい歩いたことも何度かあった。
マイアミ国際空港のまわりを1周するとそのくらいになるのだ。
まあ、もし免許があっても、車を借りる金はなかったけど。
いまはもうそんな根性はないが、
車が使えないときには、やはりけっこう歩かねばならない。
<このときは管制塔のはるか向こうまで5kmくらいかな>
手ぶらならたいした距離じゃないけど、問題はカメラの重さ。
ショルダーじゃなくてリュックが楽かなと
発作のようにリュック型のカメラバッグを買ったこともあるが、
やはり使わないので、きれいなうちに人にあげてしまった。
カメラバッグって、かさばるからしまうのも邪魔なんだよね。
いや、いままた発作を抑え込んだところでして。
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<何度もやっている胴体伸縮ネタだが、今回は手抜き>
伸ばしやすさの都合で前後胴体の延長量(※1)が異なる。
胴体の帯の加工は面倒だったので水色部分を広くしただけ。
後部胴体と一緒に後方にずらした左ウイングレットは放置。
主翼上面の非常口も適当にずれたまま放置。
そんなモロモロを超越して、なかなかもっともらしい(※2)。
※1胴体下面のVHFアンテナの間隔がそれぞれの延長量。
※2個人の感想です。
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