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2016/02/29

離陸と着陸のピッチ角

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<エンブラエル170の着陸(↑)および離陸(↓)>
E1780to_1_1
まあ、シャッターを押すタイミングにもよるが、
だいたい離陸より着陸の方が機首上げ(ピッチ)角は小さい。
777-300ERのセミレバーギア機構も着陸では不要だ。

でも、これって不思議じゃない?
だって離陸よりは着陸の方が速度が遅いから、
本当ならばピッチ角を大きくしないと飛んでいられない。
「しかし着陸では進入角3度を機体の迎角から引いたものが
地面に対する機体の角度となるから尻は擦らないのである」
・・・・・というのが一般的な説明だ(笑)。
だけど接地前にはフレアーをかけて降下率を減らすんだぜ。
うんと引っ張れば、最後はほぼ進入角ゼロ。

これは離陸より深い着陸フラップのおかげと説明すべきでは。
フラップを深くするほどピッチを浅く調整する飛行機は多い。
だから、もし離陸と同じフラップ角で着陸しようとすると
尻を擦る危険がある飛行機はけっこうあるはずだ。

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2016/02/28

火の用心、だけでは不十分

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火災の消火方法は、その原因ごとに異なる。
普通火災か、油火災か、電気火災か、
はたまたワケのわからんケミカル火災もあるだろう。
だから旅客機にも複数の消火器が装備されており、
乗員も原因を見きわめてから使うように訓練されている。
Fire_087_1
最近、気になるのはリチウムイオン電池。
発火の危険があるとかで騒がれているし
飛行機への持込みも制限されている。
でも、その消火方法の情報はほとんどない。
もしスマホやカメラが火を噴いたらどうすればいいのか。
インターネットで検索してもすぐにはヒットしなかった。
たぶん、じっくり調べたら出てくるのだろうが、
それでは周知すべき情報としてはお粗末だろうと思う。
あるいは、火が出てもたいしたことないということなのか。
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一気に吹き消してください、とか(笑)。

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2016/02/27

整備士には悪夢

DC-10は嫌いな飛行機ではない。
トライスターと比べると全体にキリリとした印象なのがいい。
しかし第2エンジンの配置は整備士には悪夢だっただろう。
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どうやって整備するのか、素人だって大変さは想像できる。
専用の足場のない空港に緊急着陸したらお手上げだろう。
そんなことを無視して作った設計者のボンクラさはともかく、
採用する航空会社では問題視されなかったのだろうか。

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2016/02/26

いっぱい遊べ

いまはGoProなどという便利なカメラがあるが、
昔は重い一眼レフをつけられるマウントを自作したり、
あれこれ工夫しなければならなかった。
フィルム交換のためだけに着陸することもあって大変だった。
作った機材はまず自分で何度も試しながら改良を重ね
本番では一流のパイロットたちに納得してつけてもらった。
もちろんカメラ破損は覚悟の上、消耗品だと見栄をはったが
機体だけは絶対に壊さないように注意した。
僕はほとんど自分の記念写真は撮らないのだが
こうした機材のテスト時などの写真がときどき出てくる。
Bell206_1
<これはレンジャーをカルガリーからロスまで飛ばしたとき>
ヘリのライセンスは持っていなかったが、
同行のアメリカ人が教官だったので訓練名目で飛ばせた。
ベトナム帰りの男で、操縦も撮影も好きにやらせてくれた。
若い人にも、そんな風にたくさん遊んでほしいと思う。
オッサンは、そうしたチャンスを作るのが役割かとも思う。
ま、チャンスがあっても簡単には渡さないけど(笑)。

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2016/02/25

空港の障害物

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<こんな近いところに煙突なんか立てていいのか?>
写真を見るとゲゲっと思うが、実はそんなに近くない。
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<こちらの写真の管制塔の方が近くて高さもある>
そういやウラジオストク航空ってもうないんだね(涙)。
まあA320なんかで来るようになった時点で
魅力半減してしまっていたとはいえ。

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2016/02/24

すっかりサラリーマン化?

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サラリーマンのような羽田通いが続いていた合間のある日、
「久しぶりに昼間からスーパーに食料でも買いに行くか」と、
「休日だから混んでるかな」とか思いながら家を出てから、
その日は休日じゃなくてただの平日だったと気づいた。
毎日「通勤」すると、いろいろサラリーマン化するのだろうか。

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2016/02/23

続・なるほどFOD

Cfm56vortex
<雨じゃないけど、ジェットエンジンが吸い込む竜巻
前から撮れたらもっとよかったのだけど、
なかなか都合よくはいかんのですよ。

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2016/02/22

続・ぬるく忙しく・・・

あいかわらずの毎日なので戦果も増えていく。
今度は「カオナシ」の爪楊枝取りだ。
カオナシにおじぎをさせると、爪楊枝を1本取ってくれる。
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< こっ、これはビームサーベルではないか !? >
そこを持つと、熱いと思うよ。ヤケドするよ。
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<はじめて見るカエルに興味しんしん>
そーっとなでたら、ゲコッと鳴きました(うそ)。
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<カエルをさわった手のまま寿司をつまむ>
ま、好きなように食えばヨシ。

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2016/02/21

本格的に春の気配

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北風運用でも、背景にはもう色がない(爆)。
2月19日撮影。

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2016/02/20

おっ、なんかいる

と思ったインタビュー開始の待ち時間。
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でも、この日の部屋はあまり見晴らしがよくなかった。

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2016/02/19

職場環境

空港のオフィスには絶好の撮影ポイントも少なくないが、
ああ今日の747-8I はレトロ塗装ではないかと思いつつ、
なんていい天気で順光ではないかと思いつつ、
本来の取材を中断してまで窓辺に寄るわけにもいかない・・・
などということをそのオフィスで働いているマニアの方々は
毎日悩んでいたりするのだろうか。
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<747-8は撮れなかったので別のレトロ塗装のイメージ>

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2016/02/18

巻き舌でレーダール(笑)

P-3をオリオンではなくオライオンと呼ぶ ならば、
P-8はポセイドンじゃなくてポサイドンと呼ぶべきだろう、
という主張はほぼ完全に無視されている(笑)。
ところが最近は、さらにひどい言葉が定着しそうで泣ける。
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新型ウイングレット、シミタールはやめようぜ、シミターだろ?
すでに航空分野では戦闘機の名前でも定着している言葉だ。
なぜわざわざスプリット「シミタール」ウイングレットなどという。
ったく、誰が最初にいいだしたんだか(怒)。

どうしてもシミタールと呼びたい人は、
せめて、たとえばレーダーもレーダールとか呼んでほしいな。
思い切り巻き舌をきかせてくれたら、笑いながら拍手しよう。
そのときは、ぜひ皆さまもご一緒に拍手を(笑)。

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2016/02/17

コード長=前縁から後縁までの長さ

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正月にスキャンした中にあったショート360>
主翼ストラットのコード長が主翼の3分の1ほどもある。
これは無視できんでしょ、ひょっとして揚力もだしてる?
Short330_1
<姉妹機のショート330。この写真ではわからんね>
まだグアムで飛んでいるらしい。
近くで確認したい、という口実でグアムに行きたい。
アンダーセンの公開もあるし、海パンもって・・・(笑)・・・・

無理だな(涙)。

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2016/02/16

ぬるく忙しい日々

このまえは月曜から金曜まで毎日羽田空港に通った。
地方1泊取材のためもあれば、羽田での取材もあった。
まるでサラリーマンの通勤みたいだなと思った。
そしてサラリーマンは大変だなーとしみじみ思った。
そのくらい、普段はぬるく生きているということだ(苦笑)。
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羽田通いの間は、とても画像処理の余裕はなかった。
毎晩クタクタで帰宅すると、バッテリーを充電して、
画像データをPCに移して、機材を軽く点検してダウン。
だから週末には未現像のデータがどっさりたまっていた。
何カットかわからんけど、RAWで110GBを越えていた。
これは僕の撮影スタイルとしては、きわめて多い。
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露出やWBを整え、ピンボケをはね、JPGに現像。
フォルダ分けして、DVDに焼き、サムネールをプリントした。
それで週末が終わってしまったけど、原稿はまだ手つかず。
まあ自宅作業だからテキトーに息抜きしながらできるし
通勤がないから休日出勤のサラリーマンよりは楽だろう。
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ただし簡単に息抜きや逃避ができるというのも考えもので、
洗濯をしたりスーパーで買い出しするくらいはともかくとして、
ついのぞいた通販サイトで無駄にポチるのはよくない。
今日の写真は、そんな息抜きや逃避の結果である。

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2016/02/15

PBBのタイヤ

空港のPBB(旅客搭乗橋)にはタイヤがついている。
自動車のような空気式のタイヤもあれば、
空気室のないソリッドタイヤのこともある。
空港ごとで違うんだなーと勝手に思っていたけど、
羽田では同じスポットで両方のタイプを見た。
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※クリックすると拡大します。大きさ、明るさなど調整。
ソリッドタイヤの方には巻き込み防止ガードもあるから
たぶんそちらが新型だと思う。
パンクの心配がなく空気圧の調整も必要ないから
空気式からの交換を進めているのかもしれない。

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2016/02/14

あるところに・・・

翼にハートをつけた飛行機がおりましたとさ。
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ところがある日、うっかりハートを落としてしまいました。
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それが地面に落ちて湖ができました。

・・・子供だましくらいにはなるかな(笑)。
渡良瀬遊水地、第1調節池の谷中湖。

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2016/02/13

展示用の台座

ユンカースJu-88の「88」は「パッパー」とか読むのだとは
昔の航空ファンの為則通洋さんの模型連載で学んだ。
「パップワー」だか「パッパァー」だったかもしれないが、
要するに唾を飛ばすような勢いで読むのが正しい(?)。
僕は、こういう渋い飛行機には興味がなかったので、
今日にいたるまで「パッパー」の模型を作ったことはないけど。
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だからあまり自信はなかったけど、どう見ても機首風防が唐突。
岩国の「零戦」もそうだけど、風防がダメだと全体が台無し。
ただしこの「パッパー」は、外翼と尾翼がオリジナルだという。
つまり胴体はそれらを支える展示用台座のようなもの。
それにしても、機首風防だけでも変えてあげた方がいい。

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2016/02/12

海に浮かぶ鉄

飛行機が空を飛ぶのが不思議だという人には、
鉄の船が水に浮かぶ方がよっぽど不思議だろと返す。
まあ半分は冗談だが、半分は本気かもしれない。
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<たとえばシドニーで見たレディアンス・オブ・ザ・シー>
喫水(水面から船底まで)はわずか9mにすぎない。
大雑把には上にあるデッキの3層ぶんくらいだろうか。
かなり頭でっかちな気がするが、よく転覆しないものだ。
エンジンはGEのLM2500+と言われてもピンとこないが
実は航空用のCF-6エンジンの派生型であるという。
それを2基装備しているからボーイング767と同じだ。
ただし、このエンジンは発電機として使われており、
電動式のアジマススラスターで推力を得ている。
潜水艦は昔から電気モーターを使っているのだから
いまさら驚くことでもないとはいえ、やはり驚いてしまう。

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2016/02/11

MAXとneo、なぜだ?

今年に入って737MAXとA321neoが相次いで初飛行。
僕は撮りに行けなかったが、その写真をボンクラと見ていて
解せないことに気がついた。
腹の下の機種名を後方から前方に読むように書いている。
エアバスもボーイングも両方ともだ。普通とは逆でしょ。
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<まあ勝手にこういうのが「普通」と思っていただけだけど>
経験的に、この手の枝葉の話は取材で「なぜ?」と聞いても
ちゃんと答えられる人がいない。チャンスがあれば聞くけど。

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2016/02/10

ときめくお買い物

ロクに絵も書かないくせに画材屋でスケッチブックを買ったり、
心をときめかせてくれる買い物というのがある。
最近ではヤフオクで落とした中古のバイクパーツとか(笑)。
Back_mirror_02_1_1
前のバイクはパーツがなくて修理できないといわれたので
同じくビンテージ化した今のバイクには地道にコツコツと。
早くこうしていれば前のNS400Rもなんとかなったのではと
そう考えると泣けてくるけど。

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2016/02/09

みっともないけどカッコいい

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<バニラエアの2、3号機は簡略化した暫定塗装のまま>
正式な塗装にしていては就航に間に合わないので
簡単な白い塗装のまま受領して飛ばしている。
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<ピーチのJA813P。翼胴フェアリングの一部が白>
受領検査で問題でも見つかって交換したのだろうか。
さらに色まで塗っている時間はなかったとか、かな。
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<FDAの7号機は右エンジンナセル前方が別色>
1機ずつ色が違うFDAでも予備部品までは各色がない。
当然、こうした事態は覚悟のうえであろうがみっともない。
みっともないけど、僕はカッコ悪いとは思わない。
「なにより大切なのは飛行機を飛ばすことだ」という
必死の気迫が感じられるからだ。

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2016/02/08

停まれ? 進め?

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<信号は青なのに、一時停止標識がついている>
そのまま進んでもいいのか、
あるいは日本での赤の点滅信号のように、
一時停止してから進めってことなのか。
しばらく見ていたけど車が来なかったからわからん。 

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2016/02/07

要・機種限定

小型の軽飛行機などは別として、
ちょっと大型の飛行機を飛ばすには機種限定が必要だ。
つまり飛行機の種類ごとに訓練を受けて資格を取る。
その境界は、おおむね最大離陸重量5.7トン。
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<おっ、憧れのトラッカー。払下げの民間機ですね>
さっそくスペックを調べたら、自重だけで8.3トン。
やはり機種限定が必要だ(涙)。

ただし「訓練」という名目ならばすぐにでも操縦できる。
教官含めて4人は乗れてペイロードも2.2トンあるから、
爆弾倉にキャンプセットのほかバイク4台くらいは楽勝。
さっそくWEBでチェックしたが、売りに出てないなー。

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2016/02/06

鏡の国の・・・

鏡というのはシンプルなようで意外にややこしい。
昔から手っとり早く人を煙に巻くときに使われる話は
「なぜ左右は反転するのに上下は反転しないのか」
というもの。まあ、鏡の話の古典のようなものだ。
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こんな像を映す空港ターミナルのガラスは
どんな構成になっているのでしょうか?
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ただ歪んで見えるだけでなく二重に、
しかも別の歪み方をして見えるガラスの構成は?

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2016/02/05

でっかいぞという表現

A380の水平尾翼のスパンは
737クラシックの主翼のスパンよりも少し大きいといえば、
その機体の大きさを実感しやすい・・・とは限らない。
普段から737を見慣れていないとピンとこないものね。
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ちなみに747ジャンボの水平尾翼のスパンは
CRJの主翼よりは大きく、737の主翼よりは小さい。

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2016/02/04

やっぱり夏が好き

写真は晴れの日の方が気持ちいいが、
雲に表情があるときには、雨が降りそうでも悪くない。
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このあと雷が鳴り、数km離れたところでは竜巻も発生した。
でも個人的には、悪くなかったなあと思っている。
オーストラリア、夏だったし。

日本でも、ようやく立春。

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2016/02/03

ケツに個性

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777(中央)の基本形は767(奥)の拡大コピーといえるが
ケツの形は円断面から偏平な断面に変更されている。
個人的にはカッコいいと思うし、空力的にもよさそうな印象。
ところが787(手前)ではまた円断面に戻してしまった。
偏平断面では何か不都合があったのかなと思ったが、
開発中の777Xは偏平断面のままで変更はないようだ。

考えられる理由は、「見分けがつけられるように」かな(笑)。

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2016/02/02

F-22のいるうちにぜひ

はじめて「おもろまち」に行ってみたけど面白くなかった。
赤い左ハンドルの2000GTを見られたくらいが収穫だろうか。
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そのまま国際通りまで歩いて、さらに寄り道しながら往復した。
つまらない土産物屋ばかりで、いつもながらがっかりした。
「昔は面白かったのになー」などとボヤいても仕方ない。
天気の悪い日の暇つぶしなんか、こんなものだ。
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それでも原宿や六本木よりはずっと面白い。
だって、帰るとすぐに「また沖縄行きてー」と思うから。

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2016/02/01

MD900エクスプローラー

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<MD900のNOTARシステム>
ケツのノズルから空気を吹き出してヨーを制御するが
それはNOTARの特色の半分にすぎない。
さらにテールブーム右側に細いスリットが設けられていて
そこから吹き出す空気によるコアンダ効果を利用して
メインローターのトルクを打ち消せるようになっている。
Md900notar_002
<登録記号を横に貫く線がスリット>
コアンダ効果とか面倒なこといわないで、
テールブームに翼型かぶせちゃえばいいのに(笑)。 

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