手だれの飛行機
XC-2の開発が難航しているのを見て、
C-1のときは順調にできたのにと思うかもしれない。
要求される性能がC-1よりも格段に高いのが問題なのか。
それよりも僕は「経験」の差だと思っている。
C-1の設計を担当したのは川崎ではなく日本航空機製造、
つまりYS-11を開発したメーカーだ。
官主導の無責任体質の寄合所帯と非難されていたが、
1964年に、なんとかYS-11を完成(型式証明取得)させた。
C-1の基本設計がスタートしたのは、その2年後のことだ。
YS-11でさんざん苦労したスタッフが、
わずか2年後にその教訓を活かすチャンスを得た。
「いい飛行機を作れる」って、そういうことだと思う。
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