エアロドロームとアビオンⅢ
初めてスミソニアンでライト兄弟のフライヤーを見たときには
「これかあ」とは思ったけれども、驚きはしなかった。
しかし別館でラングレーのエアロドロームを見たときは驚いた。
こちらは、本当に残っているとは思っていなかったから。
それと同じくらい驚いたのがアデールのアビオンⅢ。
パリの工芸博物館に展示されている。
イラストや模型としてしか残っていないと思っていたから、
「実物」と対面したときにはかなり衝撃を受けた。
あいにくセールはほとんど新しくなっているようだけど。
ベースとなった単プロペラのエオール(1890年)については
ほぼ飛んだだろうということことで認められているが、
このアビオンⅢは飛ばなかったとする人の方が多い。
後年、尾翼をつけて「ほら飛ぶ」とかうそぶく人もいない(笑)。
それでもエオールの面影を感じられるだけでも貴重だ。
取り外されたという蒸気エンジンも置かれていたが、
蒸気機関車用と比べると、とても繊細な作りだ。
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