ヘリコプターだから「H」
エアバス・ヘリコプターズは、3月から型式名称を変更した。
これからは頭につく記号が「H」になるのだという。
<EC155あらためH155になるのか・・・>
もともと、この会社のヘリの記号にはいろいろとあった。
ブルーサンダーのベースになったガゼルはSA341だったし、
一世を風靡したエキュレイユはAS350だったし、
川﨑重工との共同開発機はBK117だし、
コリブリと愛称される小型単発機はEC120だ。
とりわけ「AS」と「SA」が両方あるのはまぎらわしいが、
SAはシュド・アビアシオン時代に開発された機体、
ASはそれとノールが合併してできたアエロスパシアル時代、
このあとメッサーシュミット・ベルコウ・ブロームと合併して
ユーロコプターになってから作られたのがECで、
合併前に川重と共同開発されたものがBK(Bはベルコウ)。
それをまた社名変更に伴って一新するというのはいいけど、
どうして「H」なんだろう。
本来ならエアバス・ヘリコプターズの頭文字の「AH」だろうけど、
これはアメリカでは攻撃ヘリを意味する記号となってしまう。
「A」だけだと、イタリアのアグスタがもう使ってしまっている。
で、「仕方ねえなあ。ヘリコプターだからHにしよう」とか、
たぶんそんな事情なのではないかと思う。
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