安全をなめているのか
P&Gの製品リストを見るとたいしたものだなと思う。
もちろん我が家で使われているものもいくつかある。
だが洗濯用ジェルボールの誤飲事故への対応はお粗末だ。
子供の手の届くところに置くな、と注意するだけでいいのか。
そんなの常識、そもそも親が悪い、と開き直ってはいないか。
誤飲はジェルボールだけじゃないぜとか、思ってはいないか。
別に告発するとか罪を問うなどというつもりはない。
ただ安全に対する考え方がお粗末すぎる会社だなとは思う。
ミスせず正しく扱えば事故など起きない。
それは世の中のほとんどの製品にいえることだ。
しかし、人間は必ずミスをする。かならず、だ。
これまで一度もミスをおかしたことのない人などいない。
だから安全のためには、ミスをしても危険におちいらないような
フェイルセーフ、フールプルーフなどが重要になる。
航空業界では、何十年も前から常識化している考え方だ。
たとえば訓練を積んだパイロットが扱うレバーやスイッチでも
着陸脚のレバーはタイヤ、フラップのレバーは翼というように
直感的に間違えにくいノブの形にしている。
子供だましのようだが、ミスを少しでも減らすための努力だ。
偉そうにしても航空事故はなくならないじゃないか、と笑うか?
まったくその通り。安全というのは、そこまで手を尽くしても
なおかつ「絶対」ということにはならない。
だからなおさら、コツコツと努力を積み重ねる姿勢が大切だ。
少なくとも、いつまでも子供が「おいしそう」と思うような
色や形を変えようともしない、その程度の努力すらしない、
P&Gは安全をなめているとしか思えない。
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