趣味とはいえバイクレースで強かった友人に
どうしてやめたのかと聞いたのは40代の頃だったか。
体力は全盛期をすぎているとはいっても、まだ十分。
経験に裏づけられた技術は、それを補って余りあるはず。
「でも、若い連中の無茶には張り合っていられないと思った」
同い年の彼の言葉は、僕にも十分に共感できた。
それはオッサンと戦う若い人には、大きなヒントだと思う。
変な分別をもたないこと。オッサンの尺度にとらわれないこと。
で、このまえ久しぶりに飲んだときにその話が出たのだが
「俺、まだ引退したつもりはねえよ」と(笑)。