A330が頭下げの理由
<ギャラクシー航空で使われていたA300F>
A330Fと違ってノーズギアを収める膨らみがない。
A330は旅客型では少し頭を下げた姿勢になっているので
貨物型は床面が水平になるようにノーズギアの位置を下げた。
ところがそのままでは収まりが悪くなってしまったので
やむをえず大きなフェアリングを追加した。
しかしA300はもともと地上でも床が水平だったのだろう。
だからA300Fもノーズギアはそのままでよかった。
では、なぜA330は地上では機首を下げた姿勢にしたのか。
ここから先は、根拠のない推測である。
A330はA300の胴体を引き伸ばして作った旅客機である。
だから引き起しのときに、A300よりも尻を擦りやすい。
そこでメインギアを長くして高さを稼ぎ、引起し角を確保した。
A330は主翼も新設計なので、そのくらいのことはできる。
しかし胴体は長さ以外は基本的にはA300と同じなので
ノーズギアを長くするのは大変である。
で、「面倒だから、そのままでいっか~」ということにした。
メインギアは伸ばしたのにノーズギアはそのままだから頭下げ。
いちおう筋は通っていると思うのだけど、あくまで推測です。
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