揺れる飛行機が好きな理由
揺れる飛行機が心地よく感じられるようになったのは
たぶんハンググライダーで飛ぶようになってからだ。
エンジンがないから、風をつかまないと上昇できない。
しかし上昇気流は、慣れないと乱気流と同じである。
いいかえると、うまく乱気流に乗らないと上昇できない。
そう理解してからは、乱気流は僕のエサになった。
手強い草食恐竜に挑む弱い肉食恐竜みたいなもので、
苦労はするけど、やっつけたあとは至高の世界が待っている。
というのは、考えてみれば特殊な理屈なのだろう。
飛行機が苦手な人をなだめるのには、まるで効果がなかった。
確かに苦手意識や好き嫌いは理屈じゃないものね。
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