グローバルフライヤー
<世界最長飛行距離記録をもつグローバル・フライヤー>
2006年に地球一周分を上回る4万1466kmを飛んだ。
設計は、数々の革新的な機体を生み出したバート・ルータン。
中央胴にコクピットとジェットエンジン1基を搭載し、
左右の胴体には燃料タンク、そして尾翼をつけている。
ロッキードP-38ライトニングに似ているが、
水平尾翼で左右の胴体をつないでいないのが大きな違いだ。
そういう意味ではハインケルHe111Z的であるともいえる。
戦闘機のように大きな運動荷重を前提としていないにしても
いかにも不安である。つないだ方が簡単じゃないの?、と思う。
だけどつながなかった。それがバート・ルータン。
エンジン排気が水平尾翼にあたるのを避けたのかな。
あるいは構造的にも、つなぐよりも有利という判断かもしれぬ。
スペースシップ用のホワイトナイトでも、つないでいないから、
このスタイルにはかなり自信を持っているのだろう。
なおオーナーでありパイロットでもあったスティーブ・フォセットは
記録飛行の翌年に航空事故で亡くなっている。享年63歳。
亡くなったときに乗っていたのはスーパーデカスロンだった。
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