艦爆彗星1980
大学3年の秋、僕は吉祥寺の自宅から何度も木更津に通った。
どうしても出なければならない実習系の授業をのぞいては
ずいぶん大学もさぼって陸上自衛隊木更津基地にこもった。
日本テレビの番組企画で行われていた
艦爆彗星のレストア作業を手伝わせてもらうためである。
ほんの数ヶ月の間に、なんとか外観だけ整えただけ。
あんなものはレストアとは言わねえんだよなどと
事情通の皆さまにはクソミソにいわれているのは承知している。
いまとなってはまったくその通りかもしれないと思う。
そうでなければド素人の僕が手伝える余地もなかっただろう。
けれども当時の日本にはただひとつの航空博物館すらなく
飛行機のレストアがどういうものかなんてまるでわからなかった。
ただ何としてもテレビ局の指定する日までに仕上げなければと
必死で、自分のフトコロと指先を削りながら働いただけだ。
作業が完了してしばらくして唐突に日当が支払われたけど
最初は無給という話で参加していたのでとても驚いた。
宿とメシだけは用意されていたけど、自宅からの交通費も自腹。
それでもとにかくこの飛行機は救わねばという覚悟だった。
そんな作業の合間に撮影した写真を右のマイフォトに掲載した。
テレビ局の企画なので、これまで公表は差し控えていたものだ。
鉄骨まで仕組んでいやがるとか、ピンボケだとか、ブレてるとか
口ばかり達者な事情通の皆さまのご批判は聞き流すとしよう(笑)。
1980年10月から11月までの、それなりに貴重な記録だと思う。
ただし200枚以上あるので、ザっと見るだけでも時間がかかる。
ご注意くださいませ。
で、復元班の皆さん、元気ですか。顔だしたくなければボカすし、
大きい画像が必要なら送ります。若き日の記念に(笑)。
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