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2013/03/15

確定申告の季節

確定申告は、払いすぎた税金を還付してもらう作業だ。
同業者の多くはそう単純化して考えている。
ギャラをもらうときには、あらかじめ源泉徴収で1割引かれている。
ところがどっちゃり稼いでしまうと、税率はもっと高くなる。
だから確定申告して不足分を余計に払うこともある。
しかしほとんどの同業者はそんなに稼げていない。
だから追加で税金を払ったという話はあまり聞かない。
情けないが、そういう交遊関係である。
Cheap_trip_001
たとえば年間100万円の稼ぎの税率が1割とすると(違うけど)
払うべき税金は源泉徴収されたのと同じ10万円でチャラ。
しかし実際には100万円を稼ぐために経費がかかっている。
交通費とか、事務所の家賃とか、ときには新しいカメラとか。
税金がかかるのは、こういう経費を抜いたあとの所得に対してだ。
たとえば年収100万円で経費が30万円なら所得は70万円。
払うべき税金はその1割で7万円ということになる。
ところがすでに源泉徴収で10万円引かれているから
3万円ほど払いすぎているということになる。
それを返してもらう作業が確定申告というわけだ・・・
かなり大雑把な説明だけど。
Cheap_trip_002
だから確定申告では経費となる領収書をセッセと集計する。
経費が多ければ多いほど還付金が増えるからだ。
ところが、集める領収書のセコいことといったら・・・(苦笑)。
そりゃあそうだ、普段は1円でも安くと取材費を切り詰めて
あと1回東横インに泊まったら1泊タダになるなあとか
タクシーなら20分だけど1時間に1本のバスを待とうとか
そういうことを考えながら取材しているのである。
だけどそうやって切り詰めると、結果的に払う税金は増える。
そんなことならばゴージャスなホテルに泊まって
都庁のお役人のようにタクシーに乗りまくるかとも思うが
そんなことができるはずもない。
なんだかな~とか思いながら電卓を叩くのが毎年の恒例である。

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