税金と害毒のタレ流し
「お巡りさんて、免許と取ったとたんに敵になっちゃうんだよね」
と、スピード違反なんかしそうもない人がいうと、けっこう笑える。
それはともかく、警察にはしっかりしてもらわないと困る。
最近力を入れている、らしいのは振り込め詐欺対策。
我が家にも警察っぽいことを名乗る女性から電話があり
「振り込め詐欺が増えております、
その手口についてご説明します」だのなんのと話しだした。
「今いそがしいから。ごていねいにどうも」とさえぎって切ったが
それが本当に警察からの電話だったのかどうかはわからない。
調べてみると、あちこちの警察が
こうして個別電話で注意を呼びかけているのは事実のようだ。
けれども、それが本当に警察だと信じてしまう人は、
振り込め詐欺にもひっかかりやすい人といえるのではないか。
そういう人に、「警察からも電話はかかってくる」と思わせるのは
振込詐欺犯には面白いネタを与えるようなものだろう。
一方で、信じないでサッサと切ってしまう人には、
もともとこうした形での注意喚起の効果はなかろう。
いずれにせよ意味のない、無駄なことだと僕には思える。
いや、そのまぎらわしさは税金の無駄遣いというだけでなく
(わざわざ民間に委託して電話をかけているらしい)、
さらに害毒をタレ流しているようなものだとすら思える。
「じゃあ、どうすればいい」とか逆ギレしないでね。
それではすぐに「対案を出せ」とキレる橋下大阪市長と同じだ。
それは鑑賞者に自分の絵をけなされたプロの画家が、
「ならば、おまえ、もっといい絵を描いてみせろ」といってみたり、
「そらみろ描けないだろう」というくらい恥ずかしいことだと思う。
| 固定リンク