様子がわからず逃げ遅れるのはイヤだ
好き嫌いを無意識にでも正義感に転化する人は珍しくない。
単純に「俺は嫌いだ」といえばいいところを
「けしからん」などと説教じみた言い方をしてしまう。
そういうみっともない大人にはなりたくないと思っているが(笑)、
油断はできない。常にセルフチェックの姿勢が必要だ。
で、今日は窓のシェード(日よけ)についてである。
航空会社の中には、特に春から秋の日射の強い時期に
地上ではすべてのシェードを閉めてしまうところがある。
降りる前には、わざわざ客に「シェードを閉めろ」などともいう。
「ご協力に感謝いたします」とも。
それによって太陽熱による機内の温度上昇が抑えられ
エアコンの負担が小さくなってエコなのであると胸をはっている。
僕は、好き嫌いでいえば、そういう方針は大嫌いである。
貨物機じゃあるまいし、外の見えない飛行機は息がつまる。
乗り込んだあとにはシェードを自由に開けてもいいのだが
そうと知らない人も多いのか、機内は薄暗いままということも。
僕が窓側席なら真っ先に開けるところだが
そうでないときには横から手を伸ばすわけにもいかず、もどかしい。
僕の認識では、特に離着陸時には緊急脱出に備え、
外の様子がわかるようにシェードは全開するべきであったはず。
航空会社によっては、わざわざそのように指示している。
なのに「エコな航空会社」はシェードを閉めたままでも平気という。
実はクルーに「やばいんじゃないですか?」と聞いたことがある。
そうしたらドアにも窓があるから問題ないという。
だけどクルーが常にそこから外を見ているわけではあるまい。
外部の異常を乗客が先に発見したケースは少なくないし、
クルーだっていくつもの窓から広く外を監視できた方がよかろう。
ということで、あのくだらない「シェード閉めろ」という方針、
来年にはやめてもらいたいなあと個人的には思っている。
ま、要するに「俺は嫌いだ」といってるだけなんですけど(笑)。
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