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2012/11/17

無敵のライバルたち

社会に出たら歳なんか関係ない、というのが持論である。
勝負の世界では、若造もベテランも関係ない。
だから僕も、卒業して社会に出るどころか、学生時代からずっと
「オッサン連中より、自分の方がいい仕事をできる」と信じていた。
そういう気概がないと仕事なんか取れない。
やはり若くして自ら航空機メーカーを興した四戸哲さんが、
「20代の頃は、自分は無敵だと思っていました」というのを聞いて
みんな同じように戦ってきたんだなと思った。
オッサンになってしまった今も、基本的な気持ちは変わらない。
20代の人たちが、なんだか幼く未熟に見えてしまうこともあるけど
その力や可能性を決して見くびったりすることはない。
なにしろ彼らは「無敵」なのだ。
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<無敵だった頃の阿施光南>
ただ自分は少し変わってしまったんだなと思うのは、
そういう若い人の活躍を頼もしく、好ましく感じてしまうこと。
おちおちしていたら叩きつぶされてしまうという認識はある。
「叩きつぶせるものならやってみろ、おらあ」と虚勢をはっても
無敵の彼らに対して、余裕なんかあるはずがない。
ただ、あえてそうしたチャンスを与えてみたくなったりもするのだ。
昔の自分も、そうして生暖かく見守られていたのかもしれない。
そう気づくのが、オッサンになるということなのだろう(笑)。

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