人生初のボージョレ・ヌーボー
僕が初めてボージェレ・ヌーボーのことを知ったのは80年代半ば、
成田からヨーロッパに向かう飛行機の中でのことだ。
ヨーロッパよりも早く新しい1日がはじまる日本では
本家フランスよりも早くその年の新酒が解禁されてしまう。
それは日本発の飛行機にも適用されるのである、、、
というようなネタをいただけると、原稿を書くのが楽になる(笑)。
とはいえ当時の僕はまだ安酒を大量に飲むという修行中で
もちろんワインの味などうんちくできるはずもない。
そこで隣に乗り合わせたドイツ人に「どうっスか?」と聞いたら
「これは、もともと味をどうこういうワインじゃないよ」といわれた。
そういうものかと、あとはそれぞれ別のワインをガブ飲みした。
やはり味をどうこういう飲み方ではなかったけれども、
そんな経験から、後のブームに踊らされる気分でもなくなった。
いまも、わざわざ買って飲むことはない。
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