フラップメカのフェアリング
旅客機の主翼下面にはでっかいポッドのような張り出しがある。
フラップなどを動かすメカニズムをおおうフェアリングだ。
もちろん空気抵抗になるから、できるだけ小さい方がよさそうだ。
ところがKC-135の主翼にはこうしたフェアリングがない。
フラップの作動機構がすっかり翼内部に収められているのだ。
「やればできるんじゃないか~」と思う。
こちらはKC-135の姉妹機であるボーイング707の軍用モデル。
やはりフラップの作動機構を収めるフェアリングなんかない。
当然、KC-135と707の共通の祖先であるモデル367-80も
同じようにスッキリとした主翼だったのだろうと確認したら・・・
NASMウドバー・ヘイジーセンターに展示されている実機。
なんだか無骨なフラップ作動機構がむき出しになっている(驚)。
この飛行機はいろいろな技術の試験機としても使われたから
フラップも初期のものから改造されてしまったのだろう。
そして複雑な多重フラップには、外部メカが不可欠なのだろう。
とはいえ単段フラップにもでっかいフェアリングの機体は多い。
特に747-8のフェアリングはでかい。
こいつはファウラー式でちょいと凝っているから仕方ないのかな。
あるいは空力的に、あった方が有利ということもあるのだろうか。
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