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2012/10/31

島の8割がツバキでおおわれている

羽田への着陸機が混んでいるとかで、かなり沖合を迂回。
おかげで伊豆諸島の利島がくっきりと見えた。
Toshima_001
やっぱりジェット機は高いところを飛ぶなあと思ったのは
新中央航空のドルニエで見る景色(↓)とはだいぶ違うから。
Toshima_002
この、シンプルな島のカタチがなんとも魅力的である。
人口わずか350人ほどの小さな島だけど
なんと、島の8割が椿で覆われているのだという。
椿の咲く季節にはさぞや見事ではないかと思うけれども
あいにく滑走路がないので、僕はまだ訪ねたことがない。
あ、大島からのヘリコプター便はあるんですワ。
大人片道7030円はヘリコプターとしてはけっこうお得かと。
今度こそ、デートにどうっスかね?

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2012/10/30

(大昔の)航空機と同じ技術

味覚と同じで趣味や好みも理屈ではないと承知しているが
どうでもいい理屈を並べられると、思わず突っ込みたくなる悪癖。
たとえばフランクフルト空港で安売りしている某社スーツケース。
航空機と同じジュラルミンの波板構造により軽くて丈夫だという。
・・・て、いったいどれだけ昔の航空機と同じなんだか(爆笑)。
Junkers_j9_1_1
<ジュラルミン波板構造のユンカースD.I(J9)。1917年>
※クリックすると拡大します。
100年前には新しかった技術だが、20年もしたら陳腐化した。
いまなら炭素繊維複合材料の方が旬だろうけど、
激しく扱われるスーツケースでは層間剥離がちょいと心配。
用途が違うのだから、航空機と同じにこだわることもないのでは。

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2012/10/29

少子化と人口爆発

日本の出生率が低い理由はいろいろあるだろうけど
子供をちゃんと食わせていけるだろうかという不安もあるだろう。
フリーランスで収入が不安定な僕にもそういう不安はある。
正直なところ、自分一人だって食っていけるか自信がないのだ。
何度も書くような保育園の整備に限らず、
そんな不安なしに子育てできる社会になればいいのにと思う。
一方で世界的にはむしろ人口爆発の方が深刻な問題だ。
とりわけアフリカなどの途上国では人口の増加率が高い。
貧しい国では、子育ての不安なく子供を産めるのだろうか。
Se_asia_001
よく「1日×円で救える命があります」という派手な広告を見る。
日本よりも貧しい国々の子供たちを救おうという活動だ。
悪いことであるはずがない。
困っている人がいれば助けたいというのが人情だ。
けれども、どうにも釈然としない。
日本では育てる不安から子供をあきらめている人もいるというのに
どうして援助されないと子供を救えない国で人口が爆発する?
納得しきれないので、僕はそういうところに寄付したことはない。
もちろん生まれてきた子供たちがみな幸せに育てればいいと思う。
目の前で子供たちに泣かれたら放ってはおけないだろう。
だから、できることならば見て見ぬふりをしたい。
いろいろ批判はあろうし、批判にこたえる正義の根拠もないけど。

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2012/10/28

「Q」のワイパー

Q_wiper_001
<ボンバルディアQ400のワイパーは、とてもアームが長い>
普段は気にならないけど、気にしだすと仕方がないほど長い。
高速の風に負けなてはならないワイパーとしては、
こんなにアームが長いのは機構的にも苦しいのではないか。
パイロットに「ずいぶん長いですね」と聞いたこともあるのだが
実際に風圧で浮きそうになることもあるのだという。
Q_wiper_002
<うおっ、浮いているっていうのはこういうことですか?>
と思ったけど、これはQ400ではなくて胴体の短いQ300。
Q_wiper_004
<Q300は、もともとこういう形のワイパーらしい>
それはそれで、なんというか、けっこう邪魔そう。
Q_wiper_003
<こちらのQ400はちゃんと窓にへばりついているようですね>
Q300と比べると、アームは太くなっているように見える。
Q_wiper_005
<同じボンバルディア社のCRJのワイパーはアームが短い>
同じ会社といっても統合前は別会社の製品だったから
「Q」のワイパーの教訓を活かした、というわけではないと思う。

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2012/10/27

とっくに昼間の方が短い

東京では扇風機をしまったばかりなのに、昼の短さに涙。
緯度の高い地方では昼間でも太陽が低く黄色くなる。
Czech_a320
そして、今季二度目の防寒具を用意しての遠征にまた涙。
まあジタバタしても仕方ないから、開き直って春を待とう。

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2012/10/26

オライオンならポサイドン

P3kadena_1
僕には理屈じゃなくて好きな飛行機がいくつかあって
ロッキードP-3オライオンもそのひとつだ。
どこが、というのではなくて「いいカタチだな」と思ってしまう。
ベースとなったL-188エレクトラにはあまりそそられないから
機首のラインとケツのMADでずいぶん印象が違うのかも。
P3kadena_2
36年も前に撮ったアメリカ建国200年記念塗装のP-3C。
なんとも息の長い飛行機だなあと、しみじみ。

そういえば今年になって、やっと後継機の引渡しがはじまった。
737から派生したボーイングP-8「ポセイドン」。
例によってギリシア神話の神の呼び名は国ごとにちょっと変わる。
初めてボーイングの取材で「ポサイドン」と言われたとき、
「なに?」って聞き返しちゃったよ(苦笑)。
P-3もオリオンではなくオライオンと表記することが多いのだから
早いうちにP-8もポサイドンって表記にしておいた方がいいかも。

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2012/10/25

関空のLCCターミナル

Kix_lcc_terminal
10月28日にオープンする関空のLCCターミナル(赤)。
現在のターミナル本館(黄)と比べても、けっこう大きい。
ちなみに緑の部分は公園として公開されるそうだが
撮影ポイントとしては、どうなんだろ。微妙だなあ。

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2012/10/24

見事に「らしく」ない

Nh787itm_10
<着陸コースの真下から超広角で撮影>
瞬間的に通りすぎるから追っかけるだけで精一杯。
撮りながらじっくり形を見ている余裕なんかない。
で、あとから撮った画像をチェックしてびっくり。
ドヨ~ンとしていて、ぜんぜん「この飛行機らしくない」からだ。
Nh787itm_11
<斜め後ろから見ると、なかなか「らしい」のだけど>

ボーイング787、ボンクラに見えるアングルを発見か(笑)。

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2012/10/23

たまに昼寝しています

Naminoue_beach
<那覇市内で唯一の海水浴場である波の上ビーチ>
リゾートのビーチをイメージしていくといささかがっかりするが、
市の中心部からも徒歩圏なので時間つぶしには重宝するし、
地元の子供たちが遊んでいるのを見ると、やはりいいなと思う。

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2012/10/22

プロペラとファン

高バイパス比ターボファンはターボプロップみたいだなと思う。
ただ一段のファンの押し出す空気が推力のほとんどを発生する。
ターボプロップとどこで線引きすればいいんだろう。
Trent1000fan_004
<シャッタースピードを上げると、停まって写るのも同じ(笑)>
要はナセルの有無だけかいな、とも思う。
けれども、たぶんそれはとても大きな違いなのだろう。
だからブレードの形も、まるで違ったものになっているのだ。
Dowty_r391
<C-130JやUS-2で使われているダウティR391プロペラ>
ターボプロップのブレードは、僕にもとてもわかりやすい。
高速化に対応してブレードを薄くして後退角をつけるというのは、
飛行機の翼でも普通にやっていることだからだ。
Trent1000fan_002
<ロールスロイス・トレント1000のファンブレード>
プロペラとはあきれるほど違う形をしている。
ターボプロップとの違いは、ダクトの中で回転するということと、
ほとんど重なるようにして多くのブレードが配されていること。
Trent1000fan_001
<実機に装備された状態>
間違えて曲げちゃったんじゃないのと思うような微妙なライン。
どうしてこういう形がいいのか、僕にはうまく説明できない。
Trent1000fan_003
<ちなみにこれがファンブレードの断面>

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2012/10/21

思考停止の言葉

僕はオスプレイはよくできた航空機だと思っている。
一方でオスプレイの配備を不安に思う気持ちも理解できる。
それにしても飛行場のまわりで凧を上げるのは非常識だ。
こういう、とんでもないことはするべきではないと思う。
No_kite
あと、同じようにとんでもないと思うのは、こういう事があると、
単純に「プロ市民」とかいう言葉で片づけようとする人たち。
こういうのは「思考を停止させる言葉」だと思う。

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2012/10/20

初代イルカ号をゲットせよ

Jac_models
<日本エアコミューターの本社某所に飾ってある飛行機模型>
YS-11も人気だろうが、僕にはドルニエDo228の方が懐かしい。
月刊「翼」の取材で、就航前の訓練に同乗したことがあるのだ。
Tsubasa_jac
<そのときの記事。実際に片発停止とかやってくれたんだよね>
もちろん取材のために停めたわけじゃなくて、本気の訓練の一環。
あいにく「翼」が廃刊となったあと、このときの写真も行方不明に。

JACのドルニエDo228の模型はもう手に入らないだろうけど
まだぎりぎり間に合うのが天草エアラインのDHC8。
Amx_154
いよいよ新塗装も発表されたから、旧塗装機の模型は
明日21日の熊本空港まつりで最後の(?)在庫放出かも。
たぶん出し惜しみじゃなくて、残数は20個のみとのこと。
普段は天草空港で2500円で売っているのが2000円らしい。
あいにく僕は行けないけど、AMXのブースは国際線ビル1階だ。

ちなみにヤフオクで高値転売するような人は嫌いですよ、僕は。
阿施光南に軽蔑されたからって、屁でもなかろうが。

******追記*******

あらら、AMXのサイトを見たら、よく売れたから
最後に100機ほど追加発注するとか書いてある・・・。
意外に融通がきくものなんだな(苦笑)。
いずれにせよ機会があれば、僕も買っておこう。
ついでに今度こそPS-1を近くでじっくり眺めてみたい。

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2012/10/19

マイナー旅客機の顔

旅客機というのは、メーカーごとに顔に個性がある。
顔といっても、要するに機首まわりのラインや窓の分割だけど。
ボーイングは707から737まで基本的には同じ「顔」だし
胴体の太さの違う757、767、777も「目もと」は同じだ。
エアバスなんか現行旅客機のすべてがよく似ている。
Yak42
<んじゃ、これは?>
・・・「オデコ」のシワに見えるのは積もった雪ですけど。
たぶん写真にカーソルを乗せると答がでます。

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2012/10/18

いつの間にやら9年目

すっかり忘れていたけど、「かぜたん」も9年目を迎えていた。
2004年9月17日にはじめたから8年と1カ月になるが、
ブログ開設から半月後にはもうグッタリしていたからな(苦笑)。
余裕のあるときに気晴らしに書きためるようにしてからは、
鮮度のある話は少なくなったけど、負担はもっと少なくなった。
Toulouse1_007_1
一方で、すっかり更新のなくなった知人のサイトも多数。
同時に近況も途切れてしまって心配なこともあるけど、
皆さん元気にしておられるのだろうか。
ブログからツイッターやフェイスブックに乗り換えた人も多いようだ。
あいにく僕には他人のつぶやきをフォローする甲斐性はないし
クローズドなSNSはあまり趣味ではない。
というわけで、そういう人とはWEB上では縁が途切れてしまった。
これもまあ仕方ないね。
Profile_1_3_1
そういえば「プロフィール」で公開している上の写真、
どこがいったい阿施光南なんだと思うかもしれないけど、
クリックして拡大してみればわかるように、
「セミヌード」でちゃんと写っているんですぜ(笑)。

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2012/10/17

TACANとDME

Naha_tacan_001
<那覇空港に設置されているTACAN(タカン。赤矢印)>
僕は昔、これを船舶用の灯台か標識灯だと思っていた。
そう確信していたのではなくて、なんとなく「そんなもんだろ」と。
すぐ近くには那覇港もあるから、そうであっても不思議はない。
だとしたら僕の守備範囲外だからと、あまり追求しなかった。
ところがあるとき、唐突に「あっ、TACANじゃねえか」と気づいた。
自衛隊の基地とかで見るのはもっとぶっきらぼうな形だし
こんな派手な色に塗っていないから、結びつかなかったのだ。
Naha_tacan_002
<昔は那覇のTACANもぶっきらぼうだった。高校時代に撮影>

TACANは戦術航法装置と訳される軍用の航法装置だ。
VORのように基地局からの方位を示すことができるほか
DMEのように距離も示せる。要はVOR/DMEの軍用バージョン。
ただしVORがVHFを使うのに対して、UHFを使うのが違い。
また距離測定機能だけは民間機もDMEとして使うことができる。
・・・といったって、軍はUHFで民間はVHFを使うんだろう。
どうして民間機でも軍のTACANをDME代わりに使えるのか。

実は民間機でもDMEには軍と同じくUHFを使っている。
民間のDMEの規格を定めるときには、
すでに広く普及していたTACANに合わせたからである。
だから「TACANはDMEのように使える」のも当然だろう。むしろ
「DMEはTACANが使えるように作られた」というべきなのだ。

ちなみに那覇空港には自衛隊の基地も併設されている。
管制業務や空港施設の保守などはCABが行っているが、
TACANについては自衛隊がやっているのかと思っていた。
けれどもこれもやはりCABの管轄だそうだ。

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2012/10/16

死んだ人間より生きてる人間が大事

あるパイロットが亡くなって、
その人の記念碑だかを作るのに募金を募ろうという計画。
けれども、そんなモノを作る金を集めるくらいだったら、
いま資金不足で苦労しながらも頑張っている人たちとか
そっちの支援を考える方がずっと有意義ではないのか、と。
悪意どころか善意による計画であることは百も承知していたのに
思わず語気を荒らげてしまって反省したことがある。
Dayton_wright
<デイトンに建つライト兄弟の記念碑>
そりゃあ、ゆかりの地に記念碑のひとつもないのは寂しいだろう。
僕も航空記念碑を訪ねるのは嫌いではないが
それでも死んだ人間よりは生きている人間を大事にしたい。
未来を切り開けるのは、いま生きて、前を向いている人なのだ。
たぶん活動資金の調達でいつも苦労していたそのパイロットも、
僕と同じように考えただろうと信じたい。

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2012/10/15

さようなら、とよころ飛行場

Toyokoro_zero
<景色が素晴らしかった「とよころ飛行場」での 零戦>
北海道の齊藤雅裕パイロットから
いよいよ11月いっぱいで「とよころ飛行場」が閉鎖と聞いた。
あとは太陽発電プラントになってしまうのだという。う~む。
この飛行場には、本当にいろいろとお世話になった。
景色だけでなくスタッフの皆さんも素晴らしくて
帯広の航大取材のついでにフラリと寄ってみたりもした。
グライダーのライセンスを取るならば、アメリカよりも
豊頃に通った方がいいかなと本気で検討したりもしていた。
ただオーナーが変わってからは足が遠のいてしまったから
かれこれ十数年はごぶさたしてしまっているけど。
Toyokoro_pitts
<とよころ飛行場に着陸する上野健久のピッツS2Aスペシャル>
僕が上野と初めて会ったのも飛行場のオープニングのときだった。
どういう理由だったか一人でゲストハウスに泊まったこともある。
裏が墓地で、ちょっと怖かったんだよね(苦笑)。
あ~あ、閉鎖かあ。

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2012/10/14

野宿か喫煙か飲酒かはたまた

Do_not_what
<台湾の公園で見た禁止標識>
たぶん何か四つ(実質三つ)のことが禁止されていたのだが
ひとつはシールが貼られて禁止解除になっている。
う~む、何が禁止されていたのだろうかと気になる。

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2012/10/13

JSFの実証エンジン

新しい技術を見て「なるほど」と心から感心することも多いが
「本当にうまくいくのかなあ」と懐疑的になることもある。
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そういうネガティブな直感もそれなりに大事にしたいと思うが
技術に関しては直感にだって、裏付けは必要なはずだし、
Jsf119pw611_002
まずは自分が時代遅れなのではと疑ってみる姿勢が大切だろう。
古い常識にとらわれて新しい技術を理解できていないのかもと。
Jsf119pw611_003
F-35BのベースになったX-35STOVL用のエンジン。
説明によればJSF 119-PW-611とある。
Jsf119pw611_004
実用機が搭載するF135エンジンとは違う実証モデルだが
基本的な仕組みや構成は同じと考えていいだろう。
Jsf119pw611_005
これで本当に垂直着陸ができてしまうというのはすごいが
そのために犠牲にしたものがどのくらいあるのだろう。
Jsf119pw611_006
しかし、こんなものを博物館で間近に見せてくれるのだから
アメリカも太っ腹な国だ。しかも入場無料で(笑)。
Jsf119pw611_007
前に見たときは、たしかエンジンは展示していなかったのでは。
※今日の写真は、すべてクリックすると拡大します。

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2012/10/12

空港まつりで、なぜかユンボ

月刊エアラインの締め切りをぎりぎりですぎた9月下旬に、
北九州空港に完成したスターフライヤーの訓練所を取材した。
ただし発表は10月末の発売号ということになってしまう。
こういうときに時間があいてしまうのは月刊誌の弱点である。
で、取材を終えて帰りの飛行機を待つ間に見たポスター。
発売日よりも半月早い10月13日の北九州空港まつりでは、
もう訓練所の見学会も予定されている(涙)。
Kitakyushu_ap_1_1
が、僕の目をひいたのはその下のイベント。
「ミニバックホウを動かそう、建設機械体験乗車」というやつ。
バックホウってユンボ(パワーシャベル)のことでしょ?
おお、これ動かしてみたいんだよね~。
友だちが中古ででっかいのを1台買ったんだけど、ちょっと遠い。
そいつ、自分の牧場をガンガン掘ってログハウスを作った。
クレーンや高所作業車の代わりにも使えて便利らしい。
いいなあ。

あ、おとーさんはベリーダンスの方が興味ありますか(笑)。
そちらは13時からメイン会場だそうですよ。

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2012/10/11

猛禽(ラプター)の脚

飛行機のメインギア(主脚)というのは、
だいたい重心よりちょっとだけ後ろにつけるものである。
そうしないと離陸時に機首上げの姿勢をとるのが難しくなる。
ところが地上で転がっているF-22ラプターを横から見ると
メインギアがだいぶ後ろについているように感じる。
F22gear_001
<これが本当に「重心のちょっと後ろ」なんだろうか>
ラプターはメインギア収納庫前方にウエポンベイを持つ。
長いミサイルとかを収めるために、メインギアを後退させたのか。
けれども、そんなことして大丈夫なのか。
う~むと、下から撮った写真でメインギアの位置をマークしたら
今度はあんまり違和感がないように見える。
F22gear_002
<赤い点がメインギアの取付部>
本当に、見る角度によってずいぶん印象の変わる飛行機だ。

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2012/10/10

飛行機雲は・・・雨?

空を見上げて天気を読むのが観天望気だ。
他にも天気を予測するには「ことわざ」とか「迷信」とかあるけど、
これらの違いは、どのくらいちゃんとした「根拠」があるかだろう。
Contral_b_002
たとえば「飛行機雲がでたら天気は下り坂」ともいわれる。
飛行機雲ができるのは、空気中に含まれる水蒸気が多いときだ。
晴れていても、飛行機雲ができているのを見れば
上空には湿った空気が入ってきているのだなと推測できる。
それは天気が悪くなりそうだという判断の根拠になりうる。
Contral_b_001
ただし飛行機雲ができたら、いつでも天気が崩れるわけではない。
たとえば飛行機雲がどんどん太くなっていくようなときには
天気は本当に悪くなっていく可能性が高い。はるか上空には、
雲になるチャンスを狙っている過飽和の空気が満ちているのだ。
一方で、できた飛行機雲がすぐに消えてしまうようならば
上層の空気はせっかくできた雲すら消失させてしまうような状態。
まだしばらくは好天が続くのではないかと期待できる。
そんな理由を考えずに「飛行機雲=天候悪化」と考えるのは、
迷信を信じてしまうのとあまり変わらないと思う。
逆に、「ただのことわざ」と馬鹿にしていたようなことでも
明確な根拠がわかれば天気を読む確かな材料として使える。

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2012/10/09

黒くつぶす理由

中学時代からの友人のプロカメラマンは昔、ニコンのロゴを
黒いテープでつぶしていた。「どうして?」と聞いたら
「ニコンから何の便宜も受けてないから宣伝してやらない」と。
なるほどと思ったけど、面倒なので真似はしなかった。
別のプロカメラマンは、カメラ全体にテープを貼っていた。
「どうして?」と聞いたら「傷つかないように」という理由だった。
下取りに出すときに、きれいな方が査定がよくなるのだそうだ。
なるほどと思ったけど、面倒なので真似はしなかった。
Nose_section
<関係ないけど、某社の訓練所で見た旅客機の機首部>
「新しいフライトシミュレーターを作るのかな」と勝手に納得したけど
ここで、この状態からシミュレーターに組み上げていくのか?
フィクストベースのトレーナーなら、まだわかるけど。

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2012/10/08

空港の本業って何なのさ

関西国際空港連絡橋は、路面が高くなっている中央部分だけ
塔式の街灯ではなくサイドフェンスの埋め込み灯になっている。
離着陸機の邪魔にならないよう、全高を抑えているのだ。
しかし、いつもムカつくのがこの橋の高額な通行料金。
Kix_bridge
レストランやデパートだってお客さんには無料駐車券をくれる。
どうせならメシ代よりも駐車料金でもひと儲けしてやろうとか、
駐車場運営を別会社にして天下りの受け皿を作ろうとか
そういうことを考えて繁盛しているお店ってあるんだろうか。
普通ならば「本業」で勝負して繁盛させるのが一番大切であり
そのためには、まず来てもらいやすくする努力をするのでは。
けれども関空連絡橋にしても過去の成田新幹線計画にしても
えげつなく金をむしることばかり考えているように見える。

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2012/10/07

ANAはエイ・エヌ・エー

僕はANAのことを「アナ」と呼んでいた。
が、ANAの若い人に「エイ・エヌ・エーですよ」と言われて
これは長年にわたって悪いことをしたと思った。
人でも会社でも、名前を間違えるのって失礼でしょ。
でも、どうして僕は「アナ」って呼ぶようになったのだろう。
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きっと、昔のテレビCMで「ア~ナ~」って言ってたからだ(笑)。

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2012/10/06

日本の航空宇宙工業界の実力

9日から(一般公開は12日から)国際航空宇宙展が開催される。
出展者一覧やブースマップなど詳細がようやく発表されたのだが
・・・・字が小さすぎるだろ。プリントアウトしたって読めねえよ。
Ja2012_3
※クリックすると拡大します。拡大しても読めないです(爆)。
PDFデータをA4のプリンターで出力している僕がショボいのか。
だけどPC画面上で拡大したってかすれた文字が大きくなるだけ。
こんな国で、本当にいい飛行機が作れるのか心配になる。

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2012/10/05

ひよ子は今年で100歳

僕は長く「名菓ひよ子」が東京の菓子だと思っていた。
だから福岡生まれの菓子と知ったときは、とても驚いた。
以後、しばしば「福岡みやげ」として買って帰っているが(笑)
福岡の人が「東京みやげ」として買って帰ることってあるのかな。
ちなみに今回は期間限定、福岡限定の「栗ひよ子」を購入。
Hiyoko_001
<包みを解いたとき、ヒヨスケを思い出した。元気かなあ>
ちなみに「ひよ子」は今年12月1日が100歳の誕生日という。
あまり元号は使いたくないが、大正元年生まれということだ。
会社のWEBにはCMの動画も出ていたから衆知なのかな。
僕はぜんぜん知らなかったけど。
それを記念して新キャラクターの名前を募集しているが
「ひよ子」っぽい素朴さが表現されてないキャラなんだよね(涙)。
Hiyoko_002
<このマカダミアナッツチョコの「ひよ子」はよくできていると思う>

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2012/10/04

フラップメカのフェアリング

A330wing
旅客機の主翼下面にはでっかいポッドのような張り出しがある。
フラップなどを動かすメカニズムをおおうフェアリングだ。
もちろん空気抵抗になるから、できるだけ小さい方がよさそうだ。
Kc135r
ところがKC-135の主翼にはこうしたフェアリングがない。
フラップの作動機構がすっかり翼内部に収められているのだ。
「やればできるんじゃないか~」と思う。
Vc137
こちらはKC-135の姉妹機であるボーイング707の軍用モデル。
やはりフラップの作動機構を収めるフェアリングなんかない。
当然、KC-135と707の共通の祖先であるモデル367-80も
同じようにスッキリとした主翼だったのだろうと確認したら・・・
367_80
NASMウドバー・ヘイジーセンターに展示されている実機。
なんだか無骨なフラップ作動機構がむき出しになっている(驚)。
この飛行機はいろいろな技術の試験機としても使われたから
フラップも初期のものから改造されてしまったのだろう。
そして複雑な多重フラップには、外部メカが不可欠なのだろう。
とはいえ単段フラップにもでっかいフェアリングの機体は多い。
748flaps
特に747-8のフェアリングはでかい。
こいつはファウラー式でちょいと凝っているから仕方ないのかな。
あるいは空力的に、あった方が有利ということもあるのだろうか。

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2012/10/03

タコ足配線は危険です

そんなことはわかっているが、無理に決まっている。
Concent
※写真はただのイメージ、にもなってないですけど。
我が家は完成前に買ったから、ある程度は設計変更ができた
(いちいち高くつくんだけどね)。
特に僕の仕事部屋は、資料の山に備えた床の補強と
電気コンセントの増設をお願いした。
もちろんそれでも全然たりなくて、結局はタコ足だらけになった。
PCやプリンタ、無線ルーターや外付HDD、電話機にオーディオ、
デスクトップを照らすライトだの各種充電器だので、
全部あわせたら、いくつになるのか数えきれないほどだ。
なのに最初の設計ではコンセントは部屋にたったの4口だった。
もう十数年前のマンションだが、
最近のマンションだってどこまで改善されていることやら。
それで十分と思っているのだとしたら、建築設計者の見識を疑う。

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2012/10/02

コードロン・シムーン

僕はプラモデル作りにあまり手間をかけないので、
その気になれば半日か1日で完成させてしまう。
それでも正月以来、1機も手をつけられていないのは
忙しいせいもあるけれど、
どうやって作ろうかとイメージできないという理由もある。
たとえば、エレールの1/72コードロン・シムーン。
Simoun_002_1_1
<ル・ブールジェに展示されている実機>
サン・テグジュペリが砂漠に墜ちたときに乗っていたのと同型機。
カタチは、決してカッコいいとは思えない。
だけど、なぜかわからないけどとても惹かれてしまう。
渋く作ったら、けっこうな存在感だと思う。
ところが、どんな色に塗ったらいいのか見当がつかない。
箱絵の塗装は、派手な赤と黄色で、まるで僕の好みではない。
狙うイメージは「星の王子さまのパイロットの飛行機」なのだけど
実際のサン・テクジュペリの乗機とは違うんだろうな、と思う。
あのパイロットなら、どんな色の飛行機に乗っただろうか・・・
などと考えてもわからないので、何年もほったらかしのまま。

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2012/10/01

空襲警報サイレン

Air_raid_siren
<シンガポール空軍博物館に展示されている空襲警報サイレン>
60年代にイギリス軍が対空ミサイル基地に設置したものという。
よく戦争映画では手回し式のサイレンを使っているけど
これは電気モーター式かな。停電になったらどうするんだろう。
実は現代日本でも空襲警報のサイレン音が決められている。
「国民保護に係る警報のサイレン音」で検索すると聞けるけど、
普通の人は何を意味する音だかさっぱりわからんだろう。
個人的にはもっと、月並に空襲警報っぽい方がいいと思うけど。

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