京都と東京、どっちが怖い?
だいぶ前の話だけど、京都は怖いな、と思った。
狭い路地にある「おばんざい」の店で知人と食事。
料金表はなかったが、しけた定食屋みたいな店である。
せいぜい2人で2~3千円ってところかなと見込んでいたが
示された勘定の数字は予想よりもゼロがひとつ多かった。
その路地は京都の中でも「高い」場所なのだとはあとで知った。
店を出たあとで、知人は「試されていたんだよ」と言った。
その払いっぷりが「一見」から「常連」への第一歩なのだという。
しかし、僕はそんな店の常連なんかまっぴらだと思った。
東京に戻ってから京都出身の人にそのときのことを話したら
「で、文句もいわずに払ったのか」と、驚かれた。
黙って払ったけど、もう二度と行かない。
「だから東京の人は、怖いよねえ」
不満があってもその場では言わずに黙って切るのが怖いという。
ボラれたうえに、怖いとかいわれるとムカつく。
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