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2012/03/06

HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ) その2

昨日の続きである。
フォトマトリクスは何枚もの画像を合成してHDRにするのが基本。
それでは正直なところ、僕の仕事現場ではほとんど使えない。
だいたい飛行機でも人物でも動いているものを撮るから、
どんなに高速連写してもズレてうまく重ねられないのだ。
が、ただ1枚のRAW画像からでも疑似HDRができるという。
Hdre170_001
<これはHDRではなく現像で露出を変えた写真の張り合わせ>
雲の表情が豊かに見える露出では飛行機がつぶれてしまう。
かといって飛行機に露出を合わせると空が退屈になる。
よくある状況ではある。
Hdre170_003
<空は暗い露出、飛行機は明るい露出の画像を合成してみた>
フォトショップを使用。飛行機や地面を抜くのが面倒なのと、
画像の境界線が不自然になりがちなのがネック。
まあ不自然なことをやっているんだから仕方ないけど(苦笑)、
マジでやろうと思うととことん面倒。
僕の技術と根気では仕事で使えるようなものは作れない。
Hdre170_002
<DPPでトーンカーブをセッセといじってみたもの>
DPPというのはキヤノンのカメラについてくる現像ソフトだ。
「あんなクソソフトは使えない」という人もいるが、僕は使っている。
飛行機と空と、両方をなんとか妥協させた写真になったけど
それはそれで妥協しすぎた人間のようで退屈(笑)。
Hdre170_004
<フォトマトリクスで疑似HDRにしてみたもの>
さらにパラメーターをいじってみればなんとなくイケそうな気配だが
どうも色に嘘くささが残る。
HDRの宣伝文句の「見た目に近くなる」とはほど遠いような。
Hdre170_005
<部分拡大。クリックすると拡大します>
まあ、試行錯誤すればもう少し自然な色になるのかもしれない。
画像検索でヒットする数々のHDR画像にやる気がうせるが(笑)。

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