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2012/02/10

そこまで真似しなくてよかったのに

イリューシン96はエアバスワイドボディ機に似ている。
ベースになったIl-86は、A300を「参考」にしたのだろう。
だけど、ここまで真似しなくていいのにと思うところもある。
たとえば客室後部は床を高くして貨物室の高さを稼いでいる。
絞られる胴体にも、できるだけ多くのコンテナを積もうという工夫。
胴体が細めのA300が、大型機なみの貨物を積むために
採用した苦肉の策を、そのまま取り入れたのだろう。
Il_96_002
<胴体後部、矢印のあたりから窓列が上に曲がっている>
もちろん窓だけじゃなくて、床も上がっている。
だけどIl-96の胴体はA300よりずっと太いから、
こんな面倒なことをする必要はなかったはず。
ただ、ちょっとだけ床を高くしておけばよかったのだ。
そのぶんキャビンの高さは少し低くなってしまうが・・・
Il_96_003
<もともと、無駄に天井の高すぎる旅客機なのだし>

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