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2011/12/23

どこからどこまでが大洋横断か?

航空界では常識なのだけど、
リンドバーグは世界で初めて大西洋を横断したのではない。
最初に無着陸での大西洋飛行に成功したのは
ビッカース・ビミーに乗ったオルコックとブラウンのペア。
カナダのニューファンドランド島からアイルランドまで飛んだ。
リンドバーグのフライトの8年も前のことだ。
なのにリンドバーグの方がずっと有名なのは、
ニューヨークからパリという大都市を結ぶフライトだったことと、
単独でフライトしたというカッコよさにあるのだろう。
あるいはビミー機は大西洋上の島から島に飛んだだけなので
「それで大西洋横断といえるのか」という疑問もあるかな。
でも、そうなると日本からアメリカまで初めて太平洋を横断した
パングボーンとハーンドンのミス・ビードルもちょっとやばいね。
日本という「島」を起点にしている。
かといって大陸本土のカムチャツカからシベリアまで飛んだって
太平洋横断飛行と認められるかどうかは疑問だけど。
こうしてみると大洋横断飛行の定義って、あやふやかも。
Aeropostal
<フランスの航空会社アエロポスタルの路線網>
アフリカから南米への南大西洋横断フライトはわかりやすい。
パリからニューヨークまで初めて西向きに無着陸飛行に成功した
デュドネ・コストがリンドバーグと同じ1927年に飛んでいる。

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