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2011/09/01

非常口を縁取るペイント

Freighter_door_001
<旅客機の非常口はわかりやすく縁取りペイントされている>
外から助けにいくときに、どこがドアか探していては大変だものね。
とはいえ、ドアのすべてが縁取りされているわけではない。
Freighter_door_002
< 矢印のところにドアがあるはずなのだが縁取りされていない>
同じジャンボでも、これはNCAの747F貨物専用機。
メインデッキのドアも普段から出入りに使っているものの
緊急時の非常口としては使わないことになっている。
こういうのには縁取りペイントも施さないわけだ。
Freighter_door_003
<貨物専用機のANAの767F。やはりドアに縁取りがない>
これは旅客機を貨物専用機に改造した機体。
ほとんどの窓やドアはつぶされてしまっており、
このR1ドア(右側の1番ドア)も開け閉めすることはない。
黄色いところに「非常口は使えません」と英語で書かれている。
Freighter_door_004
<同じく旅客機から改造されたJALの747Fのドアの跡>
ドアを開けるためのハンドルも動かないように固定されている。
Freighter_door_005
<ただし貨物機でも非常口として使うドアは縁取りペイントする>
FedExの777F。同社のMD-11もR1ドアは非常口として健在。
Freighter_door_006
<ANAの767FもL1ドアは非常口として活かしている>
ちなみに右サイドの非常口としてはコクピットの窓を使う。
Freighter_door_007
<747LCFドリームリフターでもR1ドアが非常口として健在>
後ろのでっかいカーゴドアは非常口にならないよね(笑)。
Freighter_door_008
<中国の貨物専門航空会社「揚子江快運」の737>
貨物専門のはずなのにドアの縁取りペイントをすべて残している。
やっぱり中国はワケのわからない国だなあと思ってしまいそうだが、
実はこの737はQC(クイッチチェンジ)型だから、
旅客仕様と貨物仕様に簡単に変更できるのである。
実際に旅客機として使うことはなくとも非常口を残しているらしい。

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