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2011/09/05

前縁フラップとスラット

F100slat_1_1
<ノースアメリカンF-100の主翼前縁のスラットを出した状態>
主翼前縁につく高揚力装置にはフラップとスラットがある。
フラップはキャンバーを増すことで揚力係数を大きくし、
スラットは前縁部と翼本体の間にスキマを作って風を流し、
失速をより大きな迎角まで遅らせることで最大揚力係数をかせぐ。
内翼部にフラップ、外翼部にスラットと使い分けている機体は
外翼部の失速角を大きくして危険な翼端失速を防ぐ目的だ。
Slat
<スチンソンL-5。外翼部に固定式スラットを装備している>
こうして見るとフラップとはまるで違うものなんだなとわかりやすい。
とはいえ可動式スラットにはキャンバーを大きくするものもあるし、
前縁スロッテッドフラップでは翼本体との間にスキマができる。
こうなるとフラップとスラットの境界はどこにあるんだろうかと思う。
航空機メーカーは呼び分けているから違いがあるのだろうけど。

ところでL-5の後縁のエルロン、左右ともに下がっている。
博物館の管理が悪くてリンケージが外れているのかなと思ったら、
フラッペロンになっているらしい。

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