南極観測ではたらいた犬の像
<東京タワーの根元にあるカラフト犬の銅像>
タロとジロで有名な第1次南極越冬隊に同行した犬たちだ。
悪天候にはばまれて南極に残されてしまった悲劇の主人公たち。
どうして東京タワーの根元にこんな像を作ったのかと思うけど
タロとジロの生存が発見されたのは東京タワーが完成した頃。
当時の旬の話題ふたつが組み合わされたってところか。
<タロとジロだけならば名古屋港の「ふじ」のそばにもいる>
タロとジロの時代の南極観測船は「宗谷」だったけど
それでも東京タワーよりはしっくりくるかな。
南極探検の犬といえば思い出すのはアムンゼンとスコット。
南極点一番乗りを競ったこの両者の大きな違いのひとつは
アムンゼンは犬ぞりを、スコットは雪上車と馬ぞりを使ったこと。
雪上車はサッサと壊れて使いモノにならず、馬も早々にダウン。
スコット隊は人間がソリをひくような状況になり全滅した。
だけど犬ぞりなら、犬はそのまま人間と犬の食料にも使える。
小学生の頃に読んだ伝記のそんな記述はショックだったが
当時の探検にはそういう厳しさが要求されたのだろう。
動物愛護団体は馬と共に死んだスコットが好きなんだろうな(笑)。
あるいは「馬を虐待した」とかでやっぱり非難するのかな。
現在では南極への動物の持込みは厳しく制限されている。
犬ぞりも馬ぞりも使うことはできない。
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