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2011/06/17

カルメン

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パリで野外オペラ「カルメン」を観たことがある。
いろいろな分野のカメラマンやライター連中とぞろぞろと。
僕は専門外だが、もちろんお仕事の一環である。
途中、寒さで目を覚ますと(笑)、右隣のIカメラマンが消えていた。
「寒くて我慢できなくなったんだよ」と、あとで言い訳していたが
どうりで風通しがよくなってますます寒くなったわけだ。
左側に座っていた編集者のFさんは、終始楽しそうだった。
少なくとも僕が起きている間はずっと楽しそうだった。
そして、すべて終わってから「うん、なかなかよかった」と言った。
同じカルメンでも、いろいろと観てきたからそう断言できるのだろう。
あいにく僕には、さっぱりわからなかった。
せめてストーリーを知っていれば少しはわかったかもしれないが
カルメンで知っているのはその名前だけだとそのとき気づいた。
世の中には知っているつもりで知らないことがけっこうあるのだ。
「で、どういうストーリーなんですか」
観る前に聞けばいいのに、帰りのバスの中でFさんに聞いた。
「カルメンて囚人が、護送の兵士をたぶらかして逃げるのよ。
たぶらかされた兵士は婚約者も捨てて人生踏み外すんだけど、
カルメンは別の闘牛士に心がわりして、怒った兵士に殺される」
げー、ろくでもない話じゃないか。それがどうしてこんなに有名で、
オペラにまでなって、それを面白いという人がいるのか。
その後、いろいろ調べてカルメンはすごい美人らしいとわかった。
だったら、どんな破天荒な展開もありうると思った(笑)。
Carmen_019_1
<これでは美人かどうかわからんからなあ>

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