イタリアン・デザインの魅力
<イタリアの試作戦闘機アエルフェール・サジッタリオ2>
1956年にイタリア機としては初めて緩降下で音速を突破した。
カッコいいわけではないが、素通りしようにもできない魅力がある。
F-84サンダージェットの排気口を腹に開けたようにも見えるし
XF-85ゴブリンをスマートに引き延ばしたようにも見えるが、
いずれにせよ決して性能がよさそうには見えないところがいい。
一方で同じく腹に排気口をもつソ連のYak-23と比べると
ラインのまとめ方に「やはりイタリアはデザインの国だ」と感じる。
<後継の試作戦闘機アリエーテ>
排気口が機体後端に設けられて、ちょっと面白味がなくなった。
が、よく見ると腹の下の排気口もそのまま残されている。
実はこれは上昇・加速用に後部ジェットエンジンを追加したもの。
後部エンジン用の可動式エアインテークは背中に収納されている。
マジ?と首をひねるところがイタリアン・デザインの真骨頂。
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