あやうくレッドパージ
飛行機にはいろいろなメーカーのいろいろな機種がある。
それぞれに長所短所があるけれども、航空会社ごとには
似たような用途ならば1機種にまとめた方が効率がよい。
クルーやメカニックの訓練、予備品など諸々の負担が小さくなる。
ネックは何らかの深刻な欠陥や不具合が発見されたときに、
一斉に飛行停止になってしまう危険があることくらいだろうか。
が、機種統合のデメリットはそれだけではないらしい。
昔、軽い思いつきだったのだが、
少数機しか使わない会社同士で同じ機種にそろえてしまえば
互いに何かと融通がきかせられて効率がよいのではと話した。
その一言で、相手の地雷を踏んでしまったらしい。
「そんな共産主義みたいなのがいいと思っているのですか」
それまでおだやかだった表情が厳しく豹変したときに、
相手が熱烈な反共主義者だったことを思い出した(苦笑)。
50年代ならイチコロでレッドパージだったかもね。
しかし理屈でなく「共産主義みたい」とかいう反論のされ方をすると
いちいち窮屈で疲れるな。まるでどこぞの独裁国家と同じ。
実は本人たちが嫌っている連中と、根っこはそっくりなのかも。
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