Road from ”FUKUSHIMA”
室屋義秀さんは日本を代表するエアロバテック・パイロットだ。
日本のスポーツ航空界の「宝」といってもいい。
そんな室屋さんからのメッセージが配信されたので転載する。
下世話な話のようだが、飛行機を飛ばすには金がかかる。
僕のまわりも被災していなくても不景気な顔をしたヤツばかりだ。
しかし「日本の航空界はダメだよね」とか愚痴をこぼすだけでなく
こういう厳しいときに「日本の夢」を本気で支援する覚悟があるか。
僕も含めて、問われているんだと思う。
********<以下、転載>***********
今回の東日本大震災により、被災された皆様の
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
室屋義秀、そしてスタッフ一同は福島市において、
今回の震災に遭遇しました。
多くの方にご心配をおかけしましたが、
おかげさまで関係スタッフ一同無事でありました。
私たちがホームベースとしている「ふくしまスカイパーク」の
滑走路にはひび割れが入りましたが、簡易な補修で
使用可能な状態になる程度の被害でした。
飛行機の格納庫そして飛行機自身も無傷でした。
現在も未だに原発の不安の中、物資・ガソリン不足が続き、
飛行再開まではもう少し時間がかかりそうです。
また、エアショーは各地で中止となり今年のスケジュールは
白紙に近い状態、先は全く見通せない状態です。
ですが、このあまりにも厳しい1000年に一度の逆境を、
被災中心地から突き破るために、自らの原点に立ち戻り、
9月にイタリアで開催される、曲技飛行世界選手権(WAC:
World Aerobatic Championship)へ挑戦する事を決めました。
Road from “FUKUSHIMA-福島からの挑戦”と名打ったこの
挑戦ですが、幅広いご理解をいただければ山積された課題を
乗り越えられると確信しています。
ご支援をいただければ幸いです。
室屋義秀
| 固定リンク