エコノミークラスの座席
旅客機のエコノミークラスのシートにはさまざまな工夫がある。
不時着などを想定して大きな衝撃荷重に耐える強度、
燃えにくく、また燃えても有毒なガスを発生しない素材、
個人用モニターを中心としたエンターテインメント機器の装備、
また最近ではシート背面をできるだけ薄くする努力もなされている。
シート背面が薄ければそれだけ足元を広く使うことができるし、
窮屈なままとしてより多くの座席を詰めこむこともできる。
もちろん航空機の宿命としてできるだけ軽く作る必要もある。
ただし「座り心地は格別どうということはない」というのが、
あるいは「決してよくはない」というのが大方の感想だろうか。
少なくとも、座った瞬間に顔がほころぶような快適さとはいえない。
だけど、実はけっこうすごいのかもしれないと思う。
空港のベンチとかでは、とても10時間以上も座っていられない。
ピッチの広い新幹線のシートも、僕は4~5時間が限度だろうか。
旅客機で12~13時間というのもかなり苦痛かもしれないが
座っていられるというだけでも、画期的にすごいのかもしれない。
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