自分なりの尺度
「絶対に安全」とは、自信があっても常識があれば言えない。
少なくとも飛行機の技術者でこんなことを言うヤツは信じられない。
だけど、これまでずっとそんな言葉を安易に繰り返してきた
東京電力の発表なんか、そのまま信じられるとは思っていない。
かといって無闇と恐れるだけではパニックになる。
そこで自分なりに、過去の事例などと比較してみた。
まずチェルノブイリ原発周辺の立入禁止区域は半径30kmだった。
それから参考として、原発事故よりも破壊力の大きそうな原爆。
広島や長崎の原爆で損傷したのは爆心から半径数kmだった。
これは主に爆風や熱線によってダメージを受けた範囲だが、
上昇気流でできた雲により放射能を含む雨が降った汚染地域は
広島では南北29km、東西15kmだったとされている。
対して我が家から福島原発までの距離は200km以上ある。
新宿から福島原発まで、と思っていただいてもいい。
これは広島からならば福岡とか姫路のあたり、
長崎からならば山口とか佐多岬の突端までの距離に相当する。
もちろんこれでも大気中の放射線濃度は上がることだろうが、
原爆の放射能による健康被害が姫路まで及んだとは聞かない。
・・・だいたい、このくらいの距離感覚。
あまり愉快な計算ではないが、これを自分なりの尺度とする。
もちろん、こうした尺度は人それぞれであっていい。
| 固定リンク