軍用輸送機と民間貨物機
軍用輸送機というのは、だいたい床が低く作られている。
おかげで貨物の積み下ろしや人員の出入りが簡単になって
車両ならば自走して出入りすることもできる。
それに対して民間の貨物機のほとんどは床が高い。
貨物の出し入れには大がかりな地上支援整備が必要だ。
軍用式の方がずっと便利そうだけど、あんまり効率はよくない。
床の低い軍用輸送機は離着陸時の引き起しを考えると
メインギアより後方の胴体をあまり伸ばすことができない。
腹をこすってしまう危険があるからだ。
つまり貨物室として使えるのは機体全長のせいぜい半分程度。
それに対して民間貨物機は後部胴体にもたっぷりの貨物を積める。
たくさん運んでなんぼの民間航空では、それが経済性に直結する。
| 固定リンク